八重の桜と武田耕雲斎
Date:2013-03-22(Fri)

大分市議会の覆面レスラー騒動。 初当選した覆面プロレスラー議員、スカルリーパー・エイジ市議が覆面着用での議場入りを認められていない問題で、市議会は18日の本会議で覆面入場の可否を採決し、反対41、賛成1で認めないことを正式に決めた。世論の賛否はあろうが、私は妥当な判断と思う。

一方、大阪・和泉市議会のレスラー議員は、着用は許されているが、自ら市役所の中ではマスクを外し、品位を大切にしている。これが本来の姿かもしれない。議会は地域、地方それぞれだ。とやかくいうことではない。

覆面とは違うが、裏から見直すことの大事さを最近、感じている。NHKテレビの大河ドラマ「八重の桜」、視点が新鮮だ。勝てば官軍、負ければ賊軍。勝者が歴史になる。敗者は表から姿を消し、将は語らず、そこに連なった人たちの思想や思いもまた埋もれてしまう。

なかでも、ヒロインは山本八重。戊辰戦争で会津若松城に男装して籠城、得意の銃を手に奮闘した姿は、印象的だ。

一方、これまでの大河の「竜馬がゆく」や「坂の上の雲」に描かれた幕末から明治にかけての時代相のイメージには、司馬遼太郎さんの作品の影響が大きい。権力側からみると、司馬さんの世界は表だ。

ここまで、書いたのも、幕末、敦賀で処刑された武田耕雲斎の物語と共通するからだ。茨城から敦賀までの道のりもそうだが、来迎寺などでの三百を超える処刑は裏の歴史そのものだ。

今後の大河ドラマは、若松城落城、会津滅藩、斗南(青森県下北半島ほかの地域)への流罪に等しい移住、と続くだろう。賊軍の汚名を背負って流浪する人々の慟哭と苦難をどう描くか、楽しみでもある。願くば、敦賀の武田耕雲斎にも光を当たる機会を待ちたい。 
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