鉄の女と政治家
Date:2013-04-12(Fri)

ここ数日、サッチャー元英首相の追悼する社説やコラムをよむことができた。在任中の1982年に、日本原電の東海発電所を訪問している。訪問を前に、赤じゅうたんを現場にひくなど苦労話も聞いた。ただ、「鉄の女」とはほど遠く終始にこやかな笑顔だったとか。

強い意志と指導力で、金融分野の規制緩和や緊縮財政を断行して「英国病」に陥った経済を再生させた。サッチャリズムは、日本をはじめ各国の行政、経済改革に多大な影響を及ぼした。

半面、労働組合への強硬姿勢や賃金抑制などには、反発も大きかった。政権を去った90年頃か、英国のTUCという労働組合の本部を訪れた折り、サッチャーリズムの批判とゆれ戻し状況の説明を伺った。英国でも宰相として、評価はいまも、別れているようだ。

ところで、何時だったか、みた映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」の始まりは、サッチャー元英首相が一人、スーパーで牛乳と新聞を買う場面。帰宅し朝食を共に取る夫は認知症による幻影だ。11年余り政権を率いた指導者の晩年に悲哀が込められた。 

映画には、下院議員に初当選した元首相が、すがる幼いわが子を振り切り決然とした表情で車を運転して国会に向かうシーンも描かれる。男以上に家庭を犠牲にしての政治家、ものすごい覚悟があったと思う。ただ、映画自体は長く、無理して描こうとする姿勢が感じられ、みるのがしんどかった。

ここ数年間、私たちの目の前で一年交代の日本の首相の繰り広げられてきた政治のドタバタと、日本の現状を思うと、指導者の大事さも感じる。支持率が右肩上がりの安倍首相の評価は、まだこれからだ。
スポンサーサイト
【2013/04/12】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |