観光復興と芭蕉
Date:2013-05-03(Fri)

昨日は、寒かった。ここはやはり、東北だ。作業をするにもこの季節のこの寒さこたえる。ところで、東北や北陸にとって、芭蕉の足跡と同時に、どれほどの観光客の足を運ばせるか。芭蕉も歴史を平泉など藤原三代の夢の跡ととらえるなど、歴史と自然を題材に、その地域の貢献の度合いはすごい。

敦賀の色が浜など、芭蕉が来て句を詠んだだけで、その地域を訪れる観光客の目は違う。福島も同様だ。

早苗とる 手もとやむかし しのぶ摺 (芭蕉)

これは福島で詠んだ句。三省堂・新明解シリーズ「奥の細道」(桑原博史監修)によると、句の意味は、「(早乙女たちが苗代で)早苗を取っている手つきは、昔しのぶ文知摺を摺りそめた手つきをしのばれることである」とのこと。

芭蕉が福島に到ったのは5月1日(新暦6月17日)。「奥の細道」の旅に出発したのが3月27日(新暦5月16日)だから、江戸たって1ヶ月。

日はさらに長くなる。空気もさわやか。春が遅い東北地方は新緑がまぶしい季節を迎える。

当時の旅は徒歩だ。約2400キロに及ぶ行程。敦賀の地を踏んだのは、旅も終わりの旧暦の秋、8月14日から16日の敦賀滞在で、氣比神宮~金ヶ崎~金前寺~色の浜~本隆寺と、仲秋の名月を期待しての訪れ。これを訪ねての観光客も多い。

福島も芭蕉の自然、歴史を求めて大勢の人が訪れている。風評被害に悩まされてきた福島の観光地にとっても、この連休は絶好の機会となっている。

観光復興ともいうべきか、復興に向けた努力と期待も大きい。これに応えるように、全国からの観光客も多い。九州ナンバーの車も見える。

私が訪れた相馬にも東京をはじめ全国からのボランティア、観光と訪れ支援をしている。驚くのは、若者の多いことだ。学生、サラリーマンと、この連休を利用して、なんとか復興してとの思いは、自然と伝わる。

一方で、この連休を利用しての被災された家族が集まる期間でもある。このGW、まだまだ日本は捨てたものではない。
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