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復興による地域格差
Date:2013-05-05(Sun)
この連休、福島の浜通り、南相馬市を訪れたが、東日本大震災から2年と2か月。福島、岩手、宮城3県、太平洋沿岸を含む被災地では、被害程度や進み具合の差はあれ、生活再建や地域再生へ向けて苦闘が続いていることを目の当たりにした。

大震災は大切な家族を奪い、その後遺症は大きい。津波に夫を奪われた人とも会ったが、子どもと全国を転々とし、「連休の合間に戻ったものの、職がない」と語っていた。

ハード上は、国の支援により道路や漁港、農地などの復旧は徐々に進む。被災地は着実に復興へ向かうものの、それでも、復興の足取りが重い。公営住宅建設や、津波被災地の高台移転といった住まい確保の動きは始まったばかりだ。農業・漁業の回復も道半ばだ。

放射性物質の除染作業も進むが、これも大変な作業となっている。風評被害も現在進行形だ。被災者は生活の将来像が描けない地域も多い。震災以前から人口減少や高齢化が進み地域の活力が失われつつあったところに、震災がそれに拍車を掛けようとしている。 

生活基盤の回復遅れなどにより、若い世代を中心に農漁村から都市部や県外へと人口流出が続く。町が再建されても高齢者しか住まなければ、地域の持続可能性は望めない。若い世代が収入を得て暮らしが成り立つ環境を築かなければ本当の復興にはならない。

先日も、仙台市に入ったが、繁華街、飲食店など、復興特需ともいうべきか、活況を呈していた。地震保険金の支払いなどで家庭にお金が入ったとか、復興関連で滞在する作業員や出張で消費の先導役になっているとも。

ただ一方で、息切れを懸念する声もあり、相馬や石巻など地方の沿岸部は、景気も含め若い雇用面でも「仙台の一人勝ち」との声もあり、地域格差が深刻とも感じた。

敦賀でのがれき処理はなくなったが、全国各地の支援が心の支えにもなる意味は大きいと感じた。私のみるかぎり、復興を阻む震災がれきの処理も、道半ばだ。

東北各県で官民で他県のがれきを受け入れている市町村もある。被災地から遠く直接の支援は難しくても「忘れない」ことは大切だ。震災の大きさもさることながら、震災後の後遺症も大きく、復興も道半ばだ。
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