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規制委員会の公権力
Date:2013-05-16(Thr)

原子力規制委員会の公権力の怖さを感じている。地元も事業者も激しく反発は当然だ。専門家会議が報告書を最終的にとりまとめたことについて、福井県知事、敦賀市長のコメントが、県民としても市民としても妥当な意見と思う。

西川知事は「福島の事故との関係も不明なまま、あいまいな判断基準の活断層調査と、安全運転の手立てを考えることのない一連の原子力規制委員会の形式的な対応は問題だ。

政府は、日本のエネルギーをどう確保するのかという根本方針に基づき、国益にとって正当な判断を行うべきだ」というコメント。国のことも考えた妥当な見解だ。

また河瀬市長は、「日本原電の調査を待って結論をまとめてほしいと意見書を出したが、まったく反映されず残念だ。なぜ慌てて結論を出すのか疑問を感じる」と述べ、

さらに「今の専門家会議は偏っていると判断せざるを得ない議論が多い。もっと幅広い専門家の意見を取り入れて、活断層があるかないかを議論してほしい」と述べて、規制委員会の議論のあり方にも疑問を呈した。

報告書を読んでも。科学的に十分根拠のある結論と言えるのか。極めて疑問である。この分野では素人の私だが、報告書は、敷地の端に原電が掘った穴で見つかった短い断層に着目し、地震を引き起こす活断層と認定した。しかし、この短い断層が2号機の真下の断層につながると、どうして言い切れるのか。報告書は明確な根拠を示していない。

専門家チームの藤本光一郎東京学芸大准教授も、「学術論文には到底書けないもの」と、報告書の根拠の乏しさを認めた。

しかし、座長でもある島崎邦彦規制委委員長代理は、最初から「活断層の可能性が高い」と強調し、会合で原電の発言をほとんど認めず、説明の機会を設けても、発言を遮ったり、途中で持論を展開したりした。結論ありきの、まさに白い巨塔の学者の権威社会を感じるのは私だけであろうか。 

原電は、6月末にも調査結果をまとめると繰り返しているにも関わらず、拙速に結論出す真意がわからない。それも、2号機の真下を通る断層について、原電は12万~13万年前以降は動いておらず、活断層ではないとする具体的な科学的論拠の裏付けを示そうとしている。

結論ありきの公正さを欠く公権力の行使の強さを感じている。それだけに慎重にも慎重にもデータに基づく冷静な判断を再度、お願いしたい。
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