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全柔道連盟の今を想う‥‥‥
Date:20135-31(Fri)

先週末、何気なく昔の本を手に取った。「腐った組織をどうやって救うのか」 (丸瀬 遼 著1998年)を読み返した。

著者の勤めた日本長期信用銀行、愛称「長銀」。その長銀がバブル崩壊で破綻した。長銀に限らず、経営危機や破綻に見舞われた企業を徹底的に研究した。すると、どのケースにも共通する要因が見える。

自らの利益本位に走る、社会との関わりを考えない、他力本願、タテ割り組織、異端を嫌う、波風を立てない、管理職が保身に走る、経営ができない経営者、大会議が多い、コンセンサスを重視する、リストラでは全員から一律に給与をカットする等々。

処方箋は、月並みだが、組織の目的、原点、基本原則に立ち返ることからとも。

今、その典型的な例というと恐縮だが、日本の柔道連盟が醜聞にまみれている。女子選手への暴力問題や助成金の不正問題に続き、70代理事による女性へのわいせつ行為も明るみに出た。たがが緩んだというか、使いたくないが、「腐った組織」に合致すると言える。

中学、高校と柔道という部活で汗を流した一人として寂しいと言うより、そのトップがと、信じられない思いだ。

高校の部活で「今日の練習は、柔道の原点を伝える」と当時の出身校の津幡先生がいきなり始めた。いわく、「柔術を柔道と改めたのは講道館を創始した嘉納治五郎先生。

柔術に打ち込む人は乱暴者が多かった。「柔術は勝つための術を教えるが、人間が踏み行うべき道が忘れられている」。治五郎先生の処方箋は、

「まず精神修養で根本となる道を教え、術はその次に教える」。こんな考えから名称を柔術から「柔道」としたとも。講道館は「道」を講ずる教育所という意味だとも説いた。その精神があるから世界に広まったとも。

ロシアのプーチン大統領もその精神に共鳴したと聞いたことがある。どの組織にも存在する課題だが、組織が崩れるときに共通する問題でもある。
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【2013/05/31】 | ページトップ↑
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