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ブランド力が求められる観光戦略
Date:2013-06-09(!Sun)

昨日、一乗谷浅倉遺跡を訪れる観光客は多かった。

「あまりにも何もないだから面白い。」

このキャッチコピーが2011年の交通広告グランプリに輝いた。その年の観光客の倍増。かつて、敦賀市の水島のポスターが東京など都会の各駅で掲載され、話題を呼び観光客が増えた。

室町の南北朝時代から戦国時代にかけて、朝倉氏の居城とされた場所である。応仁の乱(1467)により京都が荒廃すると、京の公家・高僧・学者など続々と一乗谷へ逃れ落ちてくる。

そのため、一乗谷には「北の京」と呼ばれるほどに京文化が花開いた。最盛期には人口1万人を超えていた。当時の京都の人口がおよそ20万人というから、相当な谷あい文化都市。茶器などがタイムマシンのように出土する。何もないどころか、想像力をかきたてる。

ところで、ブランド総合研究所(東京)が昨年7月に調査した「魅力度ランキング」によると、本県は38位で石川13位、市町村別では100位以内に一つも入っていないが、石川は4市ある。かつて大手学習用地図出版社が小学生高学年を対象に実施した「認知度調査」で本県は全国最下位だった。こうした知名度の低さはブランド力の弱さと無関係ではない。

県内の年間入り込み数はここ数年1千万人前後で推移。2千万人を超す石川県とは人数の差や観光資源の優劣だけではなさそうだ。敦賀市の観光客も200万人で停滞している。市内経済、景気が低迷する中で、かつて水島のポスターが無言で語ったブランド力が、今一度、必要に思う。 
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