敗戦記録の野村野球の目指すもの・・・・。
Date:2008-06-28(Sat)

19日の朝日新聞に言葉を頼る。『楽天の野村克也監督(72)が18日の阪神戦に1―8で敗れ、監督通算1454敗目(1457勝72分け)を喫した。巨人、西鉄などを率いた故三原脩監督を抜いて、歴代1位の負け数となった。』との記事。

不名誉とみるか傷だらけの勲章とみるか、それぞれの思いがあるだろう。南海、ヤクルト、阪神、楽天と指揮を執って2983試合目での記録到達。長嶋、王のONに対抗しての記録、弱いチームを強いチームに仕立てる監督業の結果か。

野村監督の楽天采配とコメントはいつも面白い。三原監督はわが郷土(四国高松)の大先輩。古いが、西鉄、6年連続最下位の大洋を一から強くした。稲尾の日本シリーズでの巨人相手4連勝は有名も有名。

野村監督がデータやセオリー重視のID野球は、古くなったが今も、その理論はくろう好みだ。三原監督も忘れ去られているが、私ら世代まえの方には、「三原ノート」はあまりにも有名。これも理論を駆使して、ワンポイントリリーフなど当時の常識を破った。

昨日は、国の原子力安全・保安院の議会説明会。昨年の11月に続いて2回目だ。原子力発電所の定期検査は現在、13か月に1回行われているが、新しい制度は、国が認可すれば次の定期検査までの間隔を最大で24か月まで延長することができるというもの。優しく穏やかに説明を繰り返している。が難しいことは難しい。保安院の説明は、事業者や専門家には分かりやすくが、一般市民や議員にはまだまだ難しい。それほどしんどい課題だ。

間隔延長と安全は、普通に考えれば、イメージは逆行する。それを「安全性は高まる」「欧米では実績が・・」と答えても理解が難しい。


機械が安定するのは、停止中は当然だが、フルパワーによる運転中も安定性は高い。運転・停止の繰り返しと、むやみやたらの分解点検は、ヒューマンエラーのトラブルのもとと、説明してもこれも、難しい。保安院から予防保全と言っても難しい。

予防保全を理論的に説明しようとしているが、言葉がたらない。関心が薄い分野に理解を求めるのは至難の技だ。何度とも言わないが、ここまで説明したのだから、疑問には、個別でもいいからわかりやすい説明を繰り返すしかない。中途半端はかえっていかない。

保安院の説明で、「運転時間が増えることで資金に余裕ができ事業者がトラブルなどの予防保全に充てれば、結果的に安全性が向上することも期待できる」との説明があったものの、理屈としては成り立つが、言葉に重みも気持ちも伝わらない。

野村野球にも三原野球にも、裏には必ず理論が存在した。トラブルが多いと受け取られている原子力発電所、理解を求めるに作業はしんどいが繰り返すしかない。

繰り返しになるが、三原監督は巨人を追い出され福岡の西鉄へ。悔しさをバネに、データを駆使して、それが理論的でもあった。執念が、巨人を倒しての3年連続日本一につながった。

どんな環境に置かれても、常に正しいと信じるなら、折れることのない心こそが良い結果をもたらすのだと、彼らは証明してきた。だから何度でも弱小チームの立て直しを託される。こんな名誉ある敗戦記録はない。

保安院も事業者も、信じることというよりも理論上も理屈も、市民に理解を求める執念と辛抱強さがほしい。

市民にはわからない、だから説明だけとたかをくくるなら、間違いだ。今や長期運転は地球環境ともつながる。誇りと執念が、理解につながる。
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