ヒーロー的な世直しの道筋だけが、すべての解決策ではない。
Date:2013-08-23(Fri)

通気途中にある沓見の田んぼが数枚、稲、ハナエチゼンの刈り取りが終わっている。その沓見で米の乾燥貯蔵施設で行われた式典。新米の入った酒樽を割る「新米鏡開き」をして初出荷。

ハナエチゼンから収穫の時期を迎えるコシヒカリと秋を迎える。関係者に聞くと、ハナエチゼンにしろ、コシヒカリにしろ、福井産ブランドという誇りと頑固さがあるとか。

気候にも、いっこうに涼しくならない。この夏の暑さは、頑固だが、いずれ涼しくなる。

前の内閣法制局長官が解釈改憲による集団的自衛権の行使にくぎを刺した。背景には、意に沿う外交官を据えたい安倍シフトで最高裁判事に転じていた。この異例の人事に対する意趣返しとも。一公務員にも頑固さがある。私は容認できる最後の捨てぜりふと受け止めたい。

ところで、年末の流行語大賞レースで「じぇじぇ」でほぼ決まりと思っていたが、ここえきて、「やられたらやり返す、倍返しだ」がうなぎ上りという。

日曜夜の民放ドラマ「半沢直樹」で主人公の銀行員が口にするひとつの頑固さだ。原本も読んだが痛快だ。

「ミスは部下のもの」とはばからぬ上司の責任逃れをただす。億単位の融資をせしめた取引先の悪事を暴き、隠し財産もむしり取る。

自分なりに守るべき、譲れない一線をしっかりと守る。今の社会で、なしくづし的に物事が進むことが多い中での頑固さが受けるのか。頑固さは大事なことだが現実の世界は、こればっかりでは、物事は進まない。

一方で、池井戸潤さんのドラマ原作を読み進めるなかで、バブル期のいい時代、我々世代か、前の世代への反感、反発とも感じる。痛快だが一方で倍返しを受ける哀れさを感じる。

昨日の破砕帯問題も、不謹慎かもしれないが、原子力規制委員会と原電の対立も、原子力の黎明期から日本のエネルギーを支えた組織と新たな組織との対立構造にもうつり、これにも限界がある。

半澤のヒーロー的な世直しの道筋だけが、すべての解決策ではない。それぞれの立場を理解し、意志疎通、すなわち、冷静に科学的、技術 的に再審査を行うことも大事と想う。
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