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宮城地裁の判決
Date:2013-09-19(Thr)

大雨特別警報の影響か、あまり話題にならないが、宮城地裁の判決は、自治体にも大きな影響を与えると、私は思っている。

東日本大震災の津波で流された送迎バスで死亡した石巻市の幼稚園児の遺族が、損害賠償を求めた訴訟。仙台地裁はきのうの判決で、津波の襲来は「予見できた」との判断を示した。

あの日、園長は地震発生直後に園児らをバスで帰すよう教諭らに指示。バスは高台にある幼稚園から、決められた運行ルートだった海側に向かった。バスは沿岸部で渋滞に巻き込まれ、津波に襲われた。園児5人と職員1人が亡くなった。

大地震で学校などの管理者が、常に最悪の事態を予見して行動すべきことは、今となってはだれもが分かるが、このときの園長をはじめ、どこの学校責任者にその判断ができたか疑問だ。
ある重大な出来事の発生を、事前に予見できたかどうか。過失責任を問う裁判で、しばしば争点となるのがこの「予見可能性」だ。

危険を予測できたのに、回避するための対応や配慮を怠り重い結果を招いた場合、管理者など責任を問われることがあるとの判決だ。

我が子の犠牲には気持ちは痛いほどわかる。しかし、この判決が、このまま、今後の標準となるなら各種のイベント、スクールバスなどにもあてはまることにもなる。

敦賀のテント事故もご遺族には恐縮だが、あの異常気象で事故発生の予見は難しいのではなかったか。その後、サマーフェスティバルはなくなり、テントには杭や重しつけるなど、相当、気を使うようになった。

専門家でも同様の裁判の一般的な判断基準と捉えるべきでないとの意見も出ている。

テント事故もそうだが、東日本大震災の園児はもとより、津波でなくなわれた被害者の犠牲はあまりに大きく、「教訓」どころか、しっかりと頭に刻み込まれている。
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