伊豆大島の教訓
Date:2013-10-19(Fri)

大雨、豪雨、猛雨、激雨、暴雨。どう表現すればいいのだろう。24時間で824ミリの雨が降った。たった1日の間に、2カ月分の雨が空から押し寄せた。福井豪雨の体験談を聞いたことがあるが、まさにバケツをひっくり返した水が空から降ってくる感覚とか。

そんな大量の水をためておける山などない。頂上近くから崩れ落ち、山津波となって流れ出す。土色の濁流が家屋を、住民をのみ込みながら海へと向かう。それも崩れやすい火山灰とか。

伊豆大島の被災地で、懸命の捜索活動が続く。時間とともに、行方不明者の数が減り、犠牲者の数が増えていくのが悔しい。

防災無線も「激しい雨音で防災無線は聞こえなかった」と避難した住民が語っていた。敦賀市はトンボメール、防災ラジオ、RNCなど多重の情報発信をしているが、局所的な土砂災害に対応できるか、美浜の土砂災害をみても予想が難しい。

伊豆大島の土砂災害警戒情報は市町村が避難勧告や避難指示を発令する際の参考情報と位置付けられるが、町は発令しなかった。「夜間で大雨の中、被害者を増やす恐れがあった」というのが町長の説明だ。結果論ではいくらでも批判できるが、他山の石として教訓とすべき課題が内在している。避難勧告や避難指示のタイミングはほんとに難しい。一自治体では限界もあるのではないか。 

また、町長と副町長が出張で不在だったことが、町の意思決定に影響を及ぼした可能性もある。敦賀市の防災担当の副市長は、事前に東北出張を中止していた。 

敦賀市のこれまでの井ノ口川、笙の川の洪水予想での避難勧告は、私は妥当な判断と思う。ただ、笙の川増水による避難勧告後の避難所の開設後の市民の行動は、聞き取り調査などを待たねばならないが、もし決壊していたらと考えると検証の余地はある。

いずれにしても、この3カ月を振り返って、猛暑も含め、常と異なる異常気象が続く。いや、もう異なるのが常となってしまっている。伊豆大島の被災された方々にあらためてお見舞い申し上げるとともに、各自治体、教訓とすべきことも多いのではないか。
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