敦賀市立看護大学認可と覚悟
Date:2013-10-26(Sat)

先日、英国のタイタニックの楽団長のバイオリンが英国で競売に掛けられ、演奏はできないのに、90万ポンド(1億4千万円)で落札されたとか。タイタニック号の話は船を勉強するに
は、実に興味深い。

技術もそのひとつだが、非常時の人間の行動学を学ぶのにも数々の教訓を残している。そのひとつが演奏者の行動。氷山に衝突し沈没した。沈む前、甲板は動揺する乗客で大混乱だった。それを見て、8人の楽団員たちが甲板で演奏を始めた。

乗客を落ち着かせようとしたのだ。演奏は船が沈むまで続き、8人とも船と運命をともにする。まさにプロ意識、職業魂ともいうべき気高さだろう。

ところで、昨日、その人を助けるともいうべき職業教育の敦賀市立看護大の新設を認めるよう審議会が大臣に答申した。敦賀市立看護大は4年制で看護学部看護学科を設ける。入学定員は50人で全体の定員は200人。

昨年11月、田中真紀子前文科相が一時、大学新設の不認可を表明し、大学新設の是非が社会問題となったことを受け、今回から審査を厳格化。設置を申請していた東京国際医療大学院大の新設などの審査が保留になったのが9校、申請を取り下げたのが4校とか。

今回の敦賀の手本ともなった小さな岡山県新見市にある新見公立大の大学院新設が認可されている。今回の認可の特徴は看護や福祉が目立ったとも。

議会でも敦賀短大の経営のあり方など十数年にわたって議論を続けてきた。わずか7万人の町が大学を持つ意味、税収との見合い、まちづくりとの兼ね合いなど課題は多いがつくる以上は、議会はその覚悟を決めたと思っている。

市民には大学設置への疑問や不安を抱く方も多い。また、行政がやることだからと無関心の方も多い。ただ、私は設置を決め認可された以上、敦賀の医療を担い、市民の税金を投入するだけに、どんなこともあろうと市民が支える大学と思っている。

ちなみにタイタニック沈没事故は死者が1500人を超える大惨事だったが、助かった船の乗組員も多かったのも特徴。そのなかで、楽団員たちもボートに乗ろうと思えば、乗れただろうに、そうしなかった。まさにプロ意識だ。
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