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人口動向、路線価動向は、活性化のバロメーター
Date:2008-07-14(Mon)

夕日がまぶしい小浜の町に車を走らせた。小浜湾を望む小さな店を訪れた。旭副知事も一時間前に訪れたとか。のんびりとした小浜の町だが、市長選となると、町は騒がしくなる。それも無投票、のんびりは、のんびりなりに落ち着く。

任期満了に伴う小浜市長選は昨日、告示され、前県議の無所属新人、松崎晃治氏が無投票で初当選を果たした。自民党籍ではない無所属になったのか。これで県下の市長で県議出身者は何人になったのか。松崎氏は県議会の拉致議連の会長でもあり、世話になった、今後も世話になる。救う会の池田会長は松崎夫妻の仲人でもある。

現・村上市長にも、拉致問題も含めずいぶんと世話になった。拉致被害者の地村夫妻が帰国以前から、前市長に比べ、拉致問題には、積極的で、運の強さもあるが、地村夫妻の帰国を任期中にはたしている。

小浜市には、飛鳥・奈良の時代に伊勢・志摩や淡路と並んで、朝廷に食を供給していた「御食国」(みつけのくに)としての歴史がある。また、平安時代以降は、「若狭もの」という呼称のもと、京の都の食卓も支えた。小浜市のこうした伝統ある「食」に着目し、食のまちづくりは、全国的にも珍しく、農林水産省より職員を招いての本腰を入れた取り組みは、注目に値する。さらにNHKドラマの「ちりとてちん」は、「ちりとてちん効果」と言われるほど「塗ばし」の東京の百貨店で売り上げや観光客も上々。

ただ、地域の人口や産業振興を盛り上げるほどには至っていない。若狭松下の工場がなくなった影響は大きく、少子高齢化、人口減少には歯止めがかかっていない。当然、小浜市の財政状況、雇用状況は厳しく、松崎氏の前途多難の船出と言えそうだ。

冷静に受け止めることができるのは、市内の最高路線価の動き、小浜市駅前町はまかぜ通りの5万5千円、08年分の下落率が8.3%。それでも昨年の10.0%よりは縮小した。ちなみに敦賀市の9万2千円で下落率は7.1%、福井市は32万円、0.0%で変わらず。駅前再開発ビル構想や相次ぐホテル開業、大型マンション計画が進む福井市中心部は明るい材料が多いが、小浜市や敦賀市は、現段階での評価が素直に出されたと言っても過言ではない。

いずれにしても、北陸3県の最高路線価では金沢市が横ばいで富山市が4・5%上昇。北陸新幹線開業が視界に入り、福井との差が生じたことは否めない。

昨日の福井新聞の論説の分析は適確だ。論説は『(前略)本県の”1人負け”のような結果に同国税局は「石川、富山は北陸新幹線の開業が決まっているが、福井は予算化されていないため」と分析。起爆剤としての新幹線効果が数字として表れたかたちとなった。

(中略)県内6税務署のうち福井を除いた各税務署管内の最高路線価はすべて下落した。「中心部の空洞化が目立つ。敦賀の場合、駅に新快速が乗り入れたが関西からの客数が思ったほど伸びていない。あわら市の温泉街も人が少ない」(同国税局)とマイナス面が強調された。

(中略)近県では岐阜県の標準宅地の平均額が下げ止まっている。JR岐阜駅前に昨年秋完成した43階建ての商業施設を含む住居系高層ビルが追い風となったという。

北陸3県の結果を見ると確かに新幹線効果はあるが、既に路線がある岩手、山口、ミニ新幹線方式の秋田で下落率が高い。単純には比較できないものの路線価を引き上げるには「新幹線頼み」だけでなく、さらなる大がかりなプラス要因が必須といえる。持続的発展も重視すべきだ。市街地活性化に向け大胆に動き、路線価に反映させている他県の事例を参考にしたい。』と、現状を的確に分析している。
   
なにも路線価だけで決められるものではないが、人口動向、路線価動向だけは、行政も敏感であってもらいたい。どうもここ数年、敦賀市は、路線価、人口動向には無頓着すぎたのではないか。ましてしっかりとした分析をしないまま、今日に至っている。

JR直流効果は、どうだったのか。長浜市はJR直流化により人口が増え、その後の企業誘致、観光政策により、旧長浜市だけを比べると、人口は敦賀市を追い抜き、さらに数年は、人口増加が続くと予想されている。(ただ、その後は減少に転ずると予想)

「御食国」の小浜市、敦賀市ともども、何に力を入れなければならないか、市長である首長の責任は大きい。今後の活躍に期待したい。
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