「市井」の元気は人が集まること
Date:2013-12-05(Thr)

敦賀市の人口の直近の推移が気になっていた。発電所の駐車場の車が減り、バスの数もめっきり減った。知り合いの作業員も福島に仕事を求めて去り、事務、パソコン業務で働いていた女性は仕事を求めて、敦賀を去っている。

これはあくまでも聞き取りだが、原子力発電所の長期停止が、スーパーの売上、タクシーの乗客数、さらには酒屋の売上が数割規模で落ち込んでいる。

作業員は住民票を持たない人が数千規模で飲食店の売上には影響しても、人口には、さほど影響しないだろうと思っていた。

ところが、どうも違う。人口だけは正確だ。年別、月別にグラフ化すると、福島の事故(平成22年3月)からの敦賀市の人口推移が、原子力発電所の動向で説明がつくのが、本当に寂しい限りだ。

事故発生の平成22年、平成23年は定期検査と津波、地震対策で発電所には、数千人規模で作業員があふれていた。その影響か、平成22年11月は、前年同月比で130人増、平成23年11月には、6万9139人、前年同月比105人と2年で235人増となっていた。

ところが、作業員が去った平成24年、平成25年になると平成24年11月の前年同月比389人減、平成25年11月の前年同月比では486人減と2年で875人減で6万8264人と、これまでにない大幅な減少となった。

ところで、「市井」という言葉がある。井戸のある所に人が集まり、市が生まれたことが「市井」の語源とか。市場は物品の交換や売買の仕事場でもある。

「市井」の主人公は庶民である。時代は移りゆく。水道の普及で井戸は暮らしの中から遠のいた。コンビニエンス(便利)を追う中で、市井は形を変える。コンビニとスーパーは市民生活の要だ。「市井」は敏感だ。敦賀の「市井」こと、スーパーなど売上も数割り規模で減少しているとか。

市井の元気は、人の数と密接に関係する。原子力発電所の動向と敦賀市の人口がこれほど、関係するかと思うと、心が痛む。
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