永平寺の不審火と食の安全
Date:2014-01-28(Tue)

一昨日は日曜日にも関わらず、敦賀の西福寺を始め県内各地、全国で防火訓練が行われた。毎年、寒いなかでの訓練、頭が下がる。

これは、「文化財防火デー」の訓練は昭和24年1月26日に起きた奈良・法隆寺の火災を教訓したもので、西福寺、熊川宿など早朝より消防団を巻き込んでの訓練でもある。

その矢先、福井県永平寺町にある曹洞宗の大本山、永平寺で、「法堂」と呼ばれる建物の一部が焼けた。警察は不審火として調べているとの報道。不審火としたら、寒いなか防火訓練を行った人たちを逆なでする犯罪だ。

ところで、年の瀬から正月にかけて全国を襲った群馬の冷凍食品農薬混入事件。「食の不安」の衝撃と、ふたを開けてみれば関わった1人の逮捕という展開に落差を感じる。

製造業は社員の信頼で成り立つという。食品工場の内部が外の目に触れることはめったにない。素人には複雑な工機も、見る人が目にすれば企業秘密が手に取るように分かるという。

近年は中国製ギョーザ事件をきっかけに、従業員にも厳しく目を光らせているとか。事件が発生した群馬の工場もポケットのない作業着や不審な動きに対する監視は日常だったとか。

食品業界では2008年に発覚した中国製冷凍ギョーザ中毒事件後、意図的な異物混入を防ぐ「フードディフェンス(食品防御)」の考え方が広がっていると、知った。

安全管理体制を含めた品質管理のあり方や、従業員教育などに問題もあろうが、事件の要因はまだ定かではないが、製造ラインで働く契約社員の給与への不満を口にするなど、非正規労働者の不満も感じられる。

性悪説かどうかは別にして、悪意を持つ従業員の不正を防ぐことための監視強化が一層、業界で強まるのではないか。それも必要かもしれないが、事件を起こした従業員の給与が年間200万円とか。製造業を支えている現実の日本社会の実態でもある。

市役所に働く臨時職員など公務員も同じような実態だ。失われた20年の経済の歪みが、正規と非正規の格差、弱いところ出て、それが不満となり、犯罪に結び付いているのかもしれない。今は、安全も大事だが、一方で景気の好循環による底辺までの給与アップも必要な時代と思う。
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