ものづくりの貿易立国から投資立国へ
Date:2014-02-03(Mon)

一昨日、高浜町の沖で若狭漁協の差し網漁船が沈没して船長の行方がわからなくなっている。事故で、船が沈んでいる場所は高浜町の音海断崖という岩場からおよそ100メートルの沖合とか。。この時期の日本海は荒く厳しい。今日も濃霧注意報が出されている。船長の無事を祈りたい。

ところで、先週、講演で貿易立国から投資立国へと日本が様変わりと教わった。貿易収支も大事だが経常収支はもっと大事だ。これも収益構造が変わり始めているというより変わったと受けとけても言いかもしれない。

海外への投資から生まれる利子や配当など所得収支は大幅な黒字が続き、貿易赤字を埋めて余りある。モノの赤字を投資の黒字が上回って海外取引の姿を映す経常収支は黒字を維持している。

背景には日本企業の海外進出など経済活動のグローバル化があるが、貿易構造が複雑になっていることも大きい。モノを海外に売って稼ぐ時代が過去のものになりつつあるとの思いを強くする。モノを売るよりカネをカネで買った利ざやでもうける投資家のような国家に変身。それを成熟とみるか、海外資産で暮らす経済。

石油、天然ガスなどによる3年連続の貿易赤字、いずれは解消できると楽観視も出来ない。輸出で稼ぐ国家の生業モデルの転換期とも感じる。

電子機器や半導体などかつての輸出の稼ぎ頭が輸入に回って貿易赤字の「主犯格」になっている。中国からスマートフォンを大量に輸入していることが要因の一つだと知った。スマホには「アッセンブルド・イン・チャイナ」とあるとか。耳慣れない言葉だが中国で組み立てられた、という意味のようだ。

主要な部品は日本製かもしれないが、ハイテク製品なら「メード・イン・ジャパン」というのは昔話とも。

海外の日系企業の製品が逆輸入されるケースもあれば、韓国製品の輸出が増えるほど日本から部品輸出も増える「道連れ輸出」も拡大。敦賀港とも関係することだ。

グローバル化は避けられないが、とばっちりを受ける中小企業も福井県、嶺南地域、敦賀も少なくない。足元でモノづくりにこだわってこそ地域の元気。そんな思いを投資立国は時代遅れと突き放すのだろうか。貿易赤字拡大のニュースから、身の回りの変化を考えさせられた。
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