直面する在宅ケア、市立看護学校から市立看護大学への大きな課題
Date:2014-04-09(Wed)

一昨日、敦賀市立看護専門学校の入学式が、24人が思いを新たに学校生活をスタートさせた。

市立看護大の開学に伴い、同校は平成29年で閉校予定。新入生は今年度が最後となる。同校は6年開校。これまで533人の看護師を輩出している。市内の不足する看護師需要に大きく貢献したことは確かだ。病院はもちろん、介護現場で働くベテラン看護師も多い。

ところで、市内の特別養護老人ホームの入居待機者数も200人を超える。敦賀市も高齢化に伴う需要増に供給が追いついていないのが現状である。

特に問題なのは、要介護4、5の重度者でありながら、自宅で待機している。要介護2、3で一人で待つ介護者もいる。家族が遠くか、敦賀にいないと言う現実がある。特養は24時間介護が受けられる上、有料老人ホームなどに比べて低料金であるるため家族は入れざるを得ない現実をかかえる。。 

映画「サクラサク」は、在宅介護の難しさを題材にしている。家族がいながら、介護に慣れない家族にとって家族崩壊の現実がある。これに高齢者単身世帯が多い敦賀の特有の問題も重なる。

来年度から特養の入居要件を要介護3以上に限定する介護保険法改正案を今国会に提出している。だが、介護保険の対象サービスの中でも特養の費用は割高で、国や自治体の財政負担は重い。多額の建設費が必要なこともあり、なによりも介護保険料を上げる。

特養の大幅な増設が容易でないことを考えれば、受け皿となる在宅介護サービスの充実しかない。訪問介護・看護や在宅医療の拡充を敦賀でも民間11事業所で実施している。今後、ガン患者を中心に市立敦賀病院でも対応しようとしている。

在宅生活を支えるには、介護と看護が一体となった組織的在宅ケアシステムの構築だが、口で言うほど簡単ではない。敦賀でも介護職員の賃金など、厳しい労働条件の割には低水準で、早期の離職者が多い。ハローワーク敦賀で常時あるのが介護職員だ。

今後、敦賀市議会でも何度も出される課題でもある。市立看護学校出身の看護師は、現実の介護現場で日々、この課題と直面し貢献している。市立看護大学が真摯に、市立という冠を考えた地域医療、在宅ケアと向き合えるか、が、大きな課題だ。
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