高齢化、人口減少と文化財、公共施設の維持管理の難しさ
Date:2014-04-23(Wed)

昨日、昼、元敦賀市議会議長の平川さんの案内で滋賀県と敦賀市の県境の地にある玄蕃尾(内中尾山)城跡(国指定)を訪れた。敦賀市の財産でもあり、国指定の文化財でもある。

敦賀市の教育委員会の立札を引用すると、この城跡は柳ヶ瀬山(内中尾山)山上にある。かつて、この城には賤ヶ岳の合戦(天正十一年・1583)の際、戦国時代の武将である柴田勝家の本陣が置かれたところである。

「本遺構は、極めて限定された時期の城郭の遺構であることから、中世城郭から近世城郭への過渡期にあたる城郭編年の標式遺跡として重要であること、遺構が良好に遺存していることなどから、史跡に指定して保存を図るものである」とある。

何度か、訪れたが、桜の季節、新緑と自然と、遺構の保存のよさにいつも感心する。地元、刀根の保存会のボランティアによる維持に支えられている。敬意を表したい。

ところで、年を取ると体のあちこちが衰える。高齢化による維持ほど難しいものはない。老化するのは人だけではない。街も老いが進んでいく。玄蕃尾城跡の下にある明治に建造された柳ヶ瀬トンネルもそのひとつだ。

道路や橋、公民館などの公共施設が老朽化し、耐用年数が迫る。放っておけば危険な場合もある。一方で、家族が減り嘱託や年金生活になるように、人口や歳入は先細りが見込まれる。

日本の公共施設の多くは高度成長期に整備された。敦賀市も例外ではない。これに原子力発電所の交付金制度と重なった敦賀市だけに、短期間で大きな公共施設の建設が進み、もうすぐで50年と、耐用年数が大波になって押し寄せる。

敦賀市も同じだが、全国の道路橋の9割は自治体が所管する。全てを更新できる余力はなく、多くの自治体が維持管理に四苦八苦している。

その代表格が敦賀市の市庁舎。昭和49年建造の老朽化対応と耐震化が大きな懸案だ。街づくりが絡んで「総論賛成、各論反対」と、時間をかけた検討課題となっている。

文化財の保存、公共施設の維持管理など高齢化、人口減少が進む中での、将来、どうして維持管理するか、難しい課題が続く。
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