拉致問題と敦賀港
Date:2014-07-05(Sat)

北朝鮮の貨客船「万景峰号」が敦賀港に最後に寄港したいつか、記憶は定かではないが12、13年くらい前と記憶する。

当時、右翼の街宣車など敦賀市内が相当、騒がしくなった。深刻な経済危機が続く北朝鮮にとって在日朝鮮人が持ち込む現金や日用品は貴重であることは確かだ。それだけに、北朝鮮が求めるのも当然であり、拉致問題解決の「最後のカード」でもある。

今回の日朝交渉。北朝鮮は何よりもこの制裁解除を望むため拉致問題の再調査を真剣に行う姿勢を示した言っても過言ではない。

ただ、政府は2006年に入港禁止となった北朝鮮の貨客船「万景峰号」の入港禁止措置は継続。同船はミサイル部品の不正輸出や工作員への指示など対日工作の拠点となったといわれているだけに、当然の措置でもある。

いずれにしても、北朝鮮側から解除を求めるのは当然で、孤立化する北朝鮮にとって最大の効果、利益でもある。それだけに、同船の受け入れを「最後のカード」とも言え、そう簡単に抜くべきでもない。

一方、昨日の閣議で政府が北朝鮮に対する制裁措置の一部解除で、敦賀港に入港する船の貨物の取り扱い業務の緩和でもある。

民間の医薬品や生活支援物資などを積み込む人道目的での入港については可能であり、かつて少ないとはいえ、新潟港と同様、北朝鮮籍の船の入港は、距離的こともあり頻繁でもあった。

平成18年10月以降禁止されているが、記録が残っている平成11年以降、あわせて68回入港とも。

戦前は、ウラジオストックと同様、定期航路を北朝鮮ともっていた敦賀港、けっして今回の制裁解除は他人事ではない。難しいとはいえ、拉致問題が解決し、北朝鮮が真の民主国家となるためにも敦賀港の役割はある。
スポンサーサイト
【2014/07/05】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |