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寅さん映画の魅力
Date:2008-08-06(Wed)

今日は、議員の日常業務を離れたい。気取るわけでもないが、随筆的に書きたい。敦賀の平和堂のアレックスシネマはほんとにありがたい。昔は都会と同時に封切り映画を見ることが難しかった。それが、都会でもなく、地方都市の県庁所在地でもない敦賀で、当たり前のように観ることができる。そんなことを語る私が古いのか。

それでも、お盆が近づくと思い出すのが山田洋次監督の「男はつらいよ」のシリーズだ。盆と正月の定番、季節の風物詩のような映画だった。その中で、第9作目「男はつらいよ・柴又慕情」が製作された1972年、舞台は嶺北、東尋坊、越前松島。国鉄の「DISCOVERJAPAN」のキャンペーン中で、旅行ブームだった。吉永小百合が相手。福井の景色とまだ若い小百合さんがまぶしく似合う作品だ。

約36年前の風景だが、東尋坊や越前松島の風景は昔とそれほど変わっていない。笑いと涙のドラマで多くの人々に支持された「男はつらいよ」シリーズは、私には貴重なビデオ全集だ。すべてダビングして残している。その役目は申し訳ないが、女房にやってもらった。

昭和44年の初公開から27年にわたり48本が公開された寅さん映画の楽しみといえば、単純だが、毎回登場するマドンナと、寅さんが旅をする街の風景がいい。日本の大女優は必ずと言っていいほど出演している。また、大都会や流行のスポットではなく、美しい山や川、海、わたしたちが遠い昔に忘れてしまった懐かしい古い街並み、東尋坊も、越前松島も、田舎の原風景そのもの。

もうひとつが、故郷香川、44作目。平成5年に公開された「寅次郎の縁談」。大学卒業を控えてなかなか就職が決まらずイライラした寅次郎のおいの満男はある日、母親のさくらと大げんかをして家を飛び出し、たまたまやってきた高松行きの夜行列車。そして、舞台は瀬戸内海の香川県の島へと展開する。満男が世話になっている家を訪れた寅さんは、そこで当主の娘、葉子に出会い、一目ぼれ。葉子は、NHKの「篤姫」に登場したイクシマこと松坂慶子の若かりし頃だ。

高松市内やこんぴらさんなど懐かしい風景が満載。穏やかな瀬戸内海と島、もうずいぶんと昔になるが、家族4人でバッタやトンボ取りに興じたことがある。その風景と島の風景が見事に重なるのである。美しい風景を眺めながら寅さんと葉子の思いが深まっていくというシーンは、金刀比羅宮や、栗林公園の吹上亭が見事に、撮影されている。島の細い路地や、さびれた家並みも、私にとっては父母そのもの。かつての女房とのデート現場でもある。

一昨日4日は、「寅さん」こと渥美清さんの命日。今年は十三回忌。シリーズ第一作が公開されて四十年目。全48作のうち第9作の福井と第44作の香川は私の宝物だ。地方の魅力満載。敦賀もフィルムコミッションにチャレンジ中だが、お隣の小浜市も「ちりとてちん」で有名になった。全国各地でもロケ誘致活動が盛んだが、寅さん映画はそのはしり・・・・。ふるさとは遠きにありて想うもの・・・・。 合掌。
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