度重なる災害での教訓と花火大会
Date:2014-08-29(Fri)

広島市の土砂災害は、過去最大級の人的被害になった。広島市では20日午前3時以降、土砂崩れや生き埋めの通報が相次いだが、市が避難勧告を出したのは午前4時15分以降で、対応は後手に回った。

降雨が局所的だったことなどから、避難勧告まで出すか躊躇(ちゅうちょ)したという。

過去の土砂災害でも、住民が寝静まった夜に発生したケースが多い。夜間から早朝にかけて上空の雲が熱を放射して冷え、大気の状態が不安定になるため、豪雨になる可能性が高まるからだ。

平成23年9月の紀伊半島豪雨や昨年10月の東京・伊豆大島豪雨では、雨脚が強まった深夜から未明に川の氾濫や土石流が相次ぎ、甚大な被害が出た。 

夜間に避難所に向かった人が避難途中に亡くなった兵庫県西・北部豪雨(2009年8月9日)以降、夜間の避難勧告は自治体の悩みどころだ。

16〜17日の記録的豪雨で土砂災害や浸水被害が相次いだ兵庫県丹波市は、未明の避難勧告に際し、避難所への移動を勧めず、家の上階などへの「垂直避難」を求めた。丹波市の避難勧告の出しかたはこれまでの教訓を生かした、現実的な避難勧告だと評価したい。

昨年9月の敦賀市での台風による特別警報、その際の避難勧告も未明の判断を求められている。 広島での教訓、丹波市で「垂直避難」勧告と、それぞれ重要な教訓だ。

もうひとつは、16日夜に敦賀市で開かれた「とうろう流しと大花火大会」の開催は、雨のため、客足は例年ほどなかったものの、その美しさと幻想な風景を堪能した。

一方、福井県内では16日午後7時36分に敦賀市、美浜町、若狭町、小浜市、高浜町、おおい町に大雨(土砂災害、浸水害)、洪水警報が発令され、開催直前でもあり、この時点での中止は難しい。

ただ、警報と大きなイベントの関係、主催者も楽しみにしていた市民も誰も中止をのぞんでいない中、判断を迷うところだが、度重なる警報と災害の教訓を考慮すると、警報が出されたときの中止というルール化も必要かもしれない。
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