電柱と黄葉
Date:2014-10-24(Fri)

市役所通りの銀杏も黄色くなってきた。山々がそろそろ紅葉に覆われ、秋が一歩一歩と深まっていく。これからの気比神宮の鳥居と山々の紅葉のコントラストはいい。これに、電柱と電線のない景観がひとやくかっている。

ところで、先日、自民党は、道路や市街地を新たに整備する際、電柱の新設を原則禁止にするなどの無電柱化推進法案の骨子をまとめた。議員立法により今国会での成立を目指すとか。

問題はコストだ。地中化でざっと10倍の工事費がかかる。すべてとは言わないが電気料金に跳ね返ってくる。

ただ、無電柱化は政府の国土強靱化基本計画のメニューの一つだ。無電柱化は防災面だけでなく安全で快適な通行空間の確保、なによりも都市景観や情報通信ネットワークの信頼性の向上などメリットが多い。

中越大地震での電柱も多く倒壊したが、なによりも東日本大震災で約2万8千本、緊急車両などの通行を妨げたのは記憶に新しい。阪神大震災でも約4500本の倒壊し、火災の要因にもなったと記憶する。

敦賀では敦賀駅前通りと本町通り、神楽通りの地中化による景観はいい。一方、欧米の都市を旅して感ずるのはほとんど電線、電柱のない景観の良さだ。一方、アジアの都市のそこかしこにある電線は日本以上に見苦しく感じる。

調べるとロンドンやパリの無電柱化率は100%とか。日本には約3500万本の電柱があり、現在も年間7万本ずつ増えているが、無電柱化率は1%。都道府県別にみると東京の5%が最高で、東日本大震災以降もいっこうに進んでいない。

政府は、共同溝の数分の一の工事費で住む直接埋設方式を普及させる方針だが、それでも電柱設置より割高、その上、工事で道を掘った際に、ケーブルを損傷する恐れや、洪水時の弱点などの課題もあることを忘れてはいけない。

昨日は二十四節気の「霜降(そうこう)」。そろそろ霜が降りる頃という意味だそうだ。そう言えば、「霜降」は秋の最後の二十四節気だ。富士山にも初冠雪、あと2週間ほどでもう「立冬」だ。「秋の日は釣瓶落とし」と言うが、季節も足早に冬へ向かう。市役所通りのイチョウの黄葉と電線のかぶりが気になる。
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