「秋の日の/ヴィオロンの/ためいきの/身にしみて/ひたぶるに/うら悲し」
Date:2014-11-04(Tue)

敦賀の金回りはよくない。潤い始めたかに見えた駅前商店街の動向が今の敦賀のバロメターでもある。ここ3年半の福島の事故の余波はボディーブローのように影響している。

ゆっくりと、転出者が増え、人口減少と税収減と数字で出るようになり、市役所も企業もそれを受け入れる体勢に動く。企業も悪いなりに当然のように自己防衛に走る。ここで心情を高校で習ったドイツの詩人の日本語訳に乗せると、

「秋の日の/ヴィオロンの/ためいきの/身にしみて/ひたぶるに/うら悲し」

ところで、この日本誤訳、ずいぶん原文と違うらしい。これを教えてくれたのが大学のドイツ語の教授。詳細は忘れたが、日本とドイツの秋の受け止め方が違うらしい。それで、日本風にアレンジして、分かりやすいての訳文とか。

話は長くなるが、私の高校時代の愛読書に北杜夫の「どくとるマンボウ」シリーズがあり、「どくとるマンボウ航海記」「どくとるマンボウ青春記」は読みやすかったので何度も読み返した。これも単純に進学は商船大学と決め入学後、長野県松本市の旧制松本高校と穂高を訪れた。

さらに入学して驚いたのが「どくとるマンボウ青春期」に登場する旧制松本高校の望月ドイツ語教授の息子さんの望月教授が神戸商船大で教鞭をとっていたことだ。親子2代の教授曰く「伝えるということは、わかりやすく、共感を得るということ」と。

話を現実に戻すが、先週金曜日の日銀の黒田東彦総裁、不退転の一撃だ予期せぬ展開を好感し、株式市場は全面高。それも中国、インド、欧州、米国と全世界に波及するから驚きだ。円安も進んだ。総裁の筋書き通りだろう。

長期国債などを購入し、市場に流すお金の量を現在の約60兆~70兆円から約80兆円に増やす。デフレ脱却へ「今が正念場」と。経済が不得意の私にとってもわかりやすいメッセージ。それも影響力抜群の一撃。

いずれにしても、金融だけで経済が良くなるわけではない。片側のタイヤしか動かない車は同じ所をぐるぐる回るだけだ。まだまだ地方都市、敦賀でのアベノミックス効果は縁遠い。

日銀の政策委員9人のうち4人が反対したと報道は「薄氷の決断」と書いた。相場の格言に「意地商いは破滅の因」ともあるが、ここはわかりやすく地方にも波及する次の一手を政府に望みたい。
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