未辛抱(ひつじしんぼう)
Date:2015-01-07(Wed)
今年の干支(えと)は、どことなく安泰や平和イメージの未(ひつじ)である。

ところが、相場の格言では「未辛抱」といって、ひたすら耐える年になるとか。そんな観測はハズレることを願うが、年始早々の株安など、世界経済の不安がトップニュースになり始めた。

ところで、原油安は資源の多くを輸入する日本経済にとってプラス。ガソリン価格は1リットルで東京では129円となったとか。150円を超える敦賀にとってもいずれ150円を切りそうな勢いだ。車社会の地方にとっては朗報であることは確かだ。

だが、ロシアなど産油国の経済には打撃になる。欧州経済にとっても、景気回復が遅れる要因になる。さらに、ギリシャの政情不安が金融市場の混乱が世界経済の不安にもつながる。

アベノミクスで景気回復が、今年は地方へとかけ声が聞こえ、賃上げも含め雇用情勢の明るさがみえはじめたばかりだ。

頭をよぎるのは、リーマン・ショックを境に世界的な経済の冷え込みから消費の落ち込み、金融不安で各種通貨から急速なドル安が進み、米国市場への依存が強い輸出産業から大きなダメージが広がり、結果的に日本経済の大幅な景気後退へも繋がっていった。今、 世界経済の動きと地方は密接に関係するようになった。

なかでも、輸出産業の多い、越前市の有効求人倍率が0.4を切っていたのも5年ほど前だ。真っ先に影響を受けたのは非正規労働者や外国人労働者など、弱い立場の人たちだ。敦賀市の産業構造は、越前市とは違い、雇用情勢など越前市ほどではなかった。

いずれしても、少子高齢化、人口減少に悩む地方、さらに、格差による貧困、近年の災害など世の中には多くの問題があり、そのために支援を必要としている人たちも多い。

それらに対応するのはまず行政であるはずだが、財政面の制約は年々厳しくなっている。「木」の字に1本加えると「未」になることから、木の枝の茂りすぎに注意する年と解釈する。正しく枝を剪定(せんてい)しないとてっぺんから枯れる。

それだけに、世界経済の不安など悲観的にならなくてもいいが、常に中庸の精神が行政は必要なことは確かだ。 

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