ハード整備の渇望と人口減少
Date:2015-01-30(Fri)

嶺南と嶺北の格差問題が取り上げられて久しい。北陸自動車道が敦賀を通って40年近く、舞鶴若狭自動車道の開通は、要望というより渇望に近かった。次の目標は、北陸新幹線だ。

ハード整備の陳情は、地元のもっとも大きな声となり、政治家の役割でもあり、成果にもなる。

だが、これが逆効果にならないか、考えておく必要がありそうだと、最近、強く思う。

舞鶴若狭自動車道の開通の敦賀素通りは、十分に考えられていたが、現実のものとなると観光事業の売り上げ、利益、その上、雇用にも影響する。東浦の8号線と北陸自動車道との関係もその典型だ。

高速道路や新幹線が開通しても、ヒト・モノ・カネが大都市へ流出した例は数え切れない。スケールこそ違うが、半島や山あいの道路と同じだ。

敦賀で言えば、西浦、東浦、愛発と道路整備は、この半世紀でずいぶんとよくなった。ところが、人口流失は止まらない。

道路や橋そのものが目的ではなく、活用しての地域振興が大事なのは言うまでもない。せっかくの道路や橋だ。

当たり前のことだが、開通で満足するのではなく、観光客の引き寄せや、定住促進を知恵を絞らないと、この傾向はボディブローのように影響する。

北陸新幹線の敦賀延伸、3年前倒しと、報道は踊り、政治家、商工会議所の声も大きくなるが、一方で、地域のあり方、地域振興と、これといったビジョンを持っていないと、新幹線によるストロー効果は大きい。

今年は地方創生元年である。これからの市長、議員の仕事でもある。しっかりと考えたい。
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