出生率1.73で満足してはいけない。
Date:2015-02-05(Thr)

昨夜は立春の満月。久しぶりの美しい満月だった。立春満月という言葉のかわりに、「立春大吉」がある。縦に書くと左右対称。薄い紙なら表から見ても裏から見ても「立春大吉」。

これを門口に貼っておくと、鬼が入ってきて振り返ったとき「まだ入ってない」と勘違いし逆戻り。厄除けのお札に使われる。子供のころの節分、豆まきのもあり楽しかった。

ところで、敦賀市の合計特殊出生率は、平成20年から平成24年までの集計値として1.73。福井県内では、小浜市の1.77に次ぎまして2番目に高い状況。市立敦賀病院の産科医、滝沢さんなど助産師と、出産の環境がまだ整っていると見てもいい。それでも昔に比べて低い。

2014年9月に日本産婦人科医会がまとめた「少子化に対する警告」で、高年齢出産の危険性を示し、若いときに出産できる環境の整備を訴える。その内容から日本社会のひずみが見えてくる▼産科医の危機感の背景には出産現場の状況がある。

晩婚化が進み高年齢出産が増加しているが、35歳以上になると流産や染色体異常の発生率が高まる。危険の伴う出産が増えるにつれ、医師の産科離れが進む悪循環に陥っている。決して敦賀市も例外ではない。

世界を見ると出生率1・43の日本のほか、ドイツ、ハンガリーなども低迷したままだが、いったん低下した英国、フランス、デンマーク、ノルウェーは2以上に回復した。子育て世代への現金給付、保育環境の整備など支援を充実させた結果だ。出生率は政策で変わる。

我々世代は考えが古いのか「子育ては女性」との固定観念がある。この固定観念が女性の社会進出を妨げているようにも思う。また、出産した後で復職する環境が整っていないので、結婚や出産を先送りし、出産リスクが高まる。敦賀市も晩婚化が進んでいる。

一方で男の育児休暇も固定観念か、ほとんど取らない。女らしさ、男らしさを過剰に求める日本人の意識が最大の障壁かもしれない。それでも敦賀市は保育環境のも整ってきた。放課後児童クラブもととのってきた。

経済成長や労働力確保のために少子化対策の必要性が語られるが、人口が増えさえすれば良い社会になるのではない。産科、助産師の産みやすい環境整備、安心して子どもを産める社会に向け、まずは出産の現実を知って、出生率2.0をこえる環境を整えたい。

余談だが、福井県は2日、子育て支援に関する情報を発信しているインターネットのポータルサイト「ふくいエンゼルねっと」(http://angelnet.pref.fukui.lg.jp/)を一新した。
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