介護現場の虐待の現実
Date:2015-02-08(Sun)

夕方、歩いていると夕暮れの時間が変わってきたのを感じる。日差しも昨日は柔らかだった。「都の春は若狭から」の言葉がある。小浜の「お水送り」にほかならない。

この時期、夕方、車椅子の父を引いて施設の屋上から夕暮れをボーとみていたのを思い出す。もう35年前の話だ。

父は認知症で母に暴力をふるうようになって、施設に入れることとなった。当時は、暴力をふるう老人にベットに手を縛るなど、施設としてはやむを得ない措置と言われた時代だった。

気の毒だが仕方がないと、納得もした。虐待に対する考えはずいぶんと変わったが、現実はそう簡単ではない。

福井新聞を引用すると今、「福井県は6日、2013年度に介護事業所の職員から虐待を受けた高齢者が3件、3人(前年度比同、3人減)、家庭で虐待を受けた高齢者は119件、123人(前年度比25件減、25人減)だったと発表した。

虐待被害に遭った計126人のうち約55%に当たる69人が認知症だった。」と。

認知症の家族の負担は大きい。この調査の介護施設などの職員による虐待3件は過去最多とか。これは氷山の一角かもしれない。

「ベッドに拘束されたりする「身体的虐待」を受けた。けがはなかったが、うち2人は暴言などの「心理的虐待」も受けていた。」との報告は、介護現場の実態とそうせざるを得ない現実が現場にあると思う。 

虐待の種別でみると、「身体的虐待」「心理的虐待」「介護・世話の放棄」、預貯金や年金を勝手に使うなどの「経済的虐待」26・9%も現実の実態だ。

ただ、介護保険制度ができて大きく進歩したのが、相談・通報者は介護計画を作るケアマネジャーだ。

認知症患者を介護する人、介護される人、双方の虐待の問題はこれからも家庭や施設で現実の問題と受け止めるべきだ。認知症の介護実態は本当に難しい。
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