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敦賀市の転出者の増加のシグナルはけっして他人事ではない。
Date:2015-02-09(Mon)

かつて10万人超だった北海道夕張市が1万人割れを起こした時、町への移行を本気で検討したという。市民のモチベーションが下がるという理由でたち消えになったとか。

市が町・村になるのに特別の条件などない。市議会の議決を経て県知事に申請すればそれで済む。逆もしかりだが。

今、小浜市が1980年代、3万4千人あった人口が3万人を切った。若狭松下の工場閉鎖も大きかったが、近年は原子力発電所の長期停止が隣接ながら影響を受けている。

先週、総務省が去年1年間の人口の動きを調べたところ、福井県では、転出が転入を2200人余り上回り20年連続で「転出超過」。

福井県では、去年1年間の県外からの転入者が8048人だったのに対し、県外への転出者が、1万294人で転出が転入を2246人上回り、

県内17の市と町では、鯖江市が唯一75人の「転入超過」、
ほかはすべて「転出超過」。敦賀市が386人がもっとも多い。小浜市も184人と人口割りにすると敦賀市より多いことになる。ちなみに、勝山市が229人、福井市が219人、大野市が203人と奥越も多い。

年齢層別に見ると県内の転出者の20歳から24歳では転出者が転入者を1069人上回って最も多い。15歳から19歳でも、443人の転出。敦賀市も、小浜市もほぼ同じ傾向だ。

縮小し続ける人口に溜息ばかりがついて出る。この現実に目をそらさずに、要因分析をきちんとする必要がある。

炭鉱で人口が減った夕張市が取った施策は観光戦略だったが、一時は成功したかに見えたが、逆に借金を抱えるようになり、活力を失い、雇用が減り、税収が減り、医療、介護、教育などあらゆる分野に影響し、人口流出に拍車をかけた。

北海道夕張市の現実は他人事ではない。敦賀市の転出者の増加のシグナルはけっして他人事ではない。
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