敦賀再生の近道
Date:2015-03-12(Thr)

昨日は大震災の犠牲者を悼む鎮魂の日。同時に、教訓をあらためて胸に刻む日でもある。新聞、テレビの報道は東日本大震災の話題一色だった。議会でも始まった直後の黙祷、地震発生の午後2時45分にもう一度の黙祷。

この大災害の影響はあまりにも大きかった。敦賀市で言えば、原子力発電所の長期停止による県下最大の転出者も雇用の問題が人口減少に拍車を加えている。

ところで、普通の擦り傷のような軽いけがなら、時間がたてば大抵は治る。出血を止め、傷口をふさぎ、皮膚を再生するメカニズムが働く。日常的な出来事を致命傷にしないために備わった機能だ。

また、時間が経過するほど記憶が薄れていくのも生命維持に関係すると考えられている。脳に記憶できる量には限界があり、新しい情報を無制限に取り入れることはできない。そこで古い記憶は時間とともに薄れていく。

東日本大震災から昨日で4年。肉親や自宅を失った人々の心の傷はあまりにもぐさりと精神的にも大きな傷となっている。

表面的には新たな生活が始まり、笑顔が戻っても、心の奥底には忘れたくても忘れられない悲しい記憶が残っている。

震災後、数々の教訓が叫ばれた。地震や津波への備えや、地域の絆の大切さ、原子力への教訓、反省などだ。過酷な経験から学んだ忘れてはいけない教訓がある。傷の深さのあまり教訓を生かすという発想よりも排除に動き始めている傷もある。

「あの日」の教訓を思い返し、繰り返しなるが、傷の深さのあまり、排除ではなく、教訓を生かす、乗り越える、これが今の敦賀に必要なことだ。それが敦賀再生の近道でもある。
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