美浜あ3号の審査入りと温暖化議論
Date:2015-04-09(Thr)

昨日は小中学校の入学式。晴れて入学を迎える学童たちの制服の肩に桜の花びらは似合う。例年並みか少し早めの開花だが、この寒さ、長持ちするのもいい。入学式と散り初めの桜を春の風物詩とするのは昭和生まれか。

花見の花といえば桜、それでも、今、目にするソメイヨシノは江戸末期に育成されたもの。それだけに最近の感覚と言えよう。一方、ソメイヨシノには70年程度の寿命説があるという。桜の名所、金ヶ崎の桜、老木が多い。

桜に人生を重ねてもたいした意味はないが、足早に走る花を惜しみつつ「来年があるさ」と楽観する人もいれば「あと何回拝むことができるのか」と悲観する人もいる。それでも金ヶ崎の歴史資産と桜の共存は時間をかけて実現すべきとの方向性が定まったことは評価できる。

ところで、桜の寿命のように、その感覚とは違って、科学的根拠の議論をせずまま、民主党政権時代に厳格に40年と明確に法律にしてしまった原子力発電所の区切りの寿命。その法律で立地地域は苦しめられている。

それでも、原則40年に制限された運転期間の延長を目指している、美浜原子力発電所3号機について、原子力規制委員会は再稼働の前提となる審査に入ることを決めたことは地域にとって明るいニュースだ。

美浜3号機は、40年の運転期間を延長して再稼働するには来年11月末までに原子力規制委員会の審査に合格する必要がある。1、2号の廃炉の方向性が定まっているだけに美浜町にとって、税収など地域の死活問題だった。

昨日の規制委員会で専門家会合の座長を務める石渡委員は、データ不足の面はあるものの、敷地内の断層が将来活動する明確な証拠はないという見解で一致したと報告。妥当な結論だと思う。

一方、政府は2030年までの温暖化ガス排出量を、13年比で20%前後削減する新たな目標を打ち出す方向で調整に入ったとの報道。

温暖化対策を巡る国際交渉での欧米の動向を踏まえ、原子力発電所の役割が東日本大震災以降、再度、見直されている。これは敦賀3、4号にとっても光明でもある。時間をかけてもまともな議論展開ができるようになったことを素直に、立地地域として喜びたい。
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