国づくりはひとづくり(池田勇人)
Date:2015-06-05(Fri)

文藝春秋の政治家の名言を読んでいると面白い。「君たちが日陰者であるときの方が、国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい」。

これは吉田茂元首相の防衛大学校第一回卒業式の訓示だ。安保法制で論戦が激しい国会、今に通じる意味深い名言とも思ってしまう。

池田勇人元首相の「国づくりはひとづくり」も含蓄がある。組織には人の活性化がなによりだ。腐った幹を放置すれば、木はやがて朽ち果てる。人や組織も同じだろう。組織の新陳代謝が滞れば、人は現状に、あぐらをかきたがる。旧態依然とした組織は活性化しない。それどころか、腐敗が進む。

一昨日のW杯を抱えるFIFAは金権体質がはびこりやすい。高額な放映権料を手にし、開催地選定のたびに黒い噂がくすぶる。規律強化や組織浄化のためにも新陳代謝が求められるFIFAにして、79歳での5選自体が異様に映るのは私だけではないはずだ。 

年金機構の前身は社会保険庁である。「消えた年金問題」では、社保庁のずさんな体質に世論の批判が集まった。他にも不祥事が相次ぎ、「腐敗の温床」ともやゆされた。

国民の個人情報を預かるという責務の重大さを認識しているのかどうか。看板が変わっただけで、中身は同じということか。日本年金機構がサイバー攻撃を受け、管理する年金受給者や加入者の個人情報約125万件が流出した。

流出の一部はパソコンにパスワードを設定せず、誰でも開くことが可能だったことが一因とされる。情報漏洩に気をつける会社なら、これはもう常識だ。内規が順守されていなかったという。いずれにしても国民の財産を扱う重要な集団だけに常に活性化も大事だ。市議会も市役所も言える。

敦賀市議会も8名の新人議員が入った。やはりムードが変わった。6月議会が楽しみだ。まして敦賀市長も変わった。どんな議会になるか、準備を始める時期でもある。
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