福井大学の原子力コース(学部)敦賀進出と、新規研究用原子炉の誘致はどうか。
Date:2015-06-21(Sun)

アジサイが市内のあちこちで見頃を迎えている。七変化のアジサイ、雨によく似合う。変わりゆく楽しさだ。

ところで、福井大学工学部の学部生が敦賀キャンパスに3年生から来る話が進んでいる。学部生が加わると敦賀キャンパスで100名を超える学生が集まることになる。

3年後とすれば看護大学も4学年すべてがそろい300名規模の学生が敦賀市で誕生する。少子高齢化、人口減少に悩む敦賀市にとってまさに朗報だ、

福島の事故以来、逆風下の原子力情勢の中での、福井大学の決定は評価したい。敦賀市にとっても歓迎すべき明るい話題だ。

全国的には、原子力関係へ学科への希望者が激減しているとも聞く。そうなると、原子力発電所に必要な人材が、今後、枯渇しかねない状況が続いているなかでの福井大学の英断と評価したい。

一方、人材育成の大学などの試験研究用の全原子炉が、原子力発電所と同様に長期にわたり停止している。実験や実習ができない深刻な事態が続いていている。原子力規制委員会の安全審査が長引いているのが原因だ。

近隣では京都大や近畿大、さらに関東の日本原子力研究開発機構が計8基の審査を申請している。そのなかで新規の研究用原子炉はない。発電用の商業原発に比べ、はるかに規模の小さな原子炉だ。

私も学生時代、実習で訪れた、近畿大原子力研究所の原子炉は出力1ワットと、豆電球1個も灯ともせないほど小出力炉だ。

実習の機会を補うため、近畿大は、他の大学と連携し、韓国の施設を借りての研修を余儀なくされている。このような状況下、福井大学の原子力の敦賀進出を契機に新しい小型の研究炉を敦賀に誘致してはどうか。

先日、開かれた自民党の原子力規制プロジェクトチームでも、規制委に対し、審査の円滑化を求めるとともに、参考人として出席した大学研究者は、研究炉新設や人材育成への支援を要望している。

福島の事故後、大学の原子力関連学科に進む学生は激減した。試験研究炉の長期停止で、一層の学生離れが懸念される。その中での福井大学の英断と、もう一歩進んで、今後の地球温暖化と安全保障の観点から、原子力発電所の再稼働や新増設、廃炉事業は、優秀な人材なしには成り立たない。
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