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路線価で読む福井市、新幹線先行開業の効果と敦賀市への影響
Date:2015-07-03(Fri)

路線価は地域の実態経済を示すバロメータとして毎年、注目している。主要部だけみると下げ止まり傾向が続いていると言うが、下落率は、明らかに福井県の福井市(2、4%)と全国(0、4%)よりも大きく、敦賀市(3、1%)は福井市に引きずられさらに大きい。ただ、実態は二極化が進んでいる。

北陸新幹線の開業効果が地価にはっきりと表れた。金沢国税局が発表した北陸の路線価をみると、金沢駅と富山駅の周りで上昇が一段と際立ってきた。

福井市との格差は明らかだ。福井市の新幹線先行開業をあせる理由もわからないでもないが、明らかにハード面ばかりが先行して、肝心の観光や周辺の受け入れ体制などソフト面の体制は金沢市の開業7年前と比べても大幅な遅れをとっている。

福井市先行開業が福井市にメリットはあろうが、ソフト面の遅れで、上がるにしてもどれ程の効果が上がるのか疑問が残る。

一方、最近の金沢市や富山市では北陸新幹線の開業前から出店やマンションの建設が進み、地価の上昇につながった。新幹線開業後は実際に人の動きが活発になっている。投資対象は駅周辺から中心部に向かっており、商業集積が進む香林坊や再開発ビルの開業が近づく片町で地価が上昇している。

富山市中心部でも再開発ビルが完成した西町や複合映画館の建設が進む一番町周辺が上昇し、路線価全体をけん引する勢いを見せている。ただ、ここにも金沢市と富山市の最終駅効果の格差がある。

金沢市のそれもハード、ソフトの10年前からの対策の成果である。今後、観光戦略であれば、10年後、もっと言えば、金沢城天守閣の再構築の夢まで半世紀に及ぶ計画も存在する。

福井市での先行開業の議論は、ハード面ばかりの議論が先行し、観光戦略などハード、ソフト面の遅れは明らかだ。

福井市の敦賀延伸のさらに1年前倒しで、予想されるのは福井市の駆け込み的なハード、ソフト面の対策で福井県全体で新幹線効果を享受しようとの県の姿勢が敦賀市まで及ばず、その影響が民間投資にも影響するとの危惧だ。

北陸新幹線が金沢市や富山市にあるが、高岡市など県都以外には効果が薄いという結果も出ている。それにもまして不安は美浜3号の規制委員会の独断とも言える対応だ。地域経済に与える影響は大きい。敦賀市も定期検査における作業員の宿泊効果など影響を受ける。いずれしても、人口流出、人口減少に歯止めをかけるか、新幹線や原子力発電所の動きは目が話せない。

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