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フーテンの寅さんとチャップリンの喜劇
Date:2008-09-13(Sat)

喜劇はいつ観てもいい。寅さんもチャップリンも色あせない。何か面白くないことがあると精神安定剤というか、元気づけてくれる。好きな映画だ。「男はつらいよ」こと、フーテンの寅さんが、何かと大騒動を起こす人情喜劇シリーズ。旅先で出会ったマドンナに毎度のことながら惚れつつも、結局いい人どまりで終わってしまう寅次郎の恋愛模様を、日本各地の美しい風景を背景に描く。この各地の旅情と人情が今も色あせないのであろう。その時々の美女が心に残るからいいのかもしれない。

一方の洋画のチャプリンもいい。よれよれの紳士服、山高帽、ちょびひげ、寅さんと重ねるとスタイルは重要だ。寅さんはボストンバック、チャップリンはステッキ。ボストンバックは夢というか、放浪というか、何か感じさせ、ステッキも放浪紳士を感じさせる。笑いの中に人情、悲哀は共通し、寅さんは、旅情を。チャップリンは反骨精神をにじませ、それぞれに個性的で、独創的な主人公を演じる。いつまでも心に残る。

寅さんの福井、香川の作品はいつ観てもいい。心を和ませる。一方のチャップリンの 「独裁者」は、現代にも通じる風刺や悲哀に満ちている。深い根の上に実った独創は、一時は世に受け入れられることもある独善とは異なり、長く色あせない。

ボストンバックとステッキは、日常の生活の中では、それほど見ないが、何かのヒントや夢を与えてくれる。ちなみに、道具というか、愛用するものがあることはいい。これも精神安定剤か。私もドイツ製の鞄をもって14年。毎日のように使うので、金具は壊れ何度も取り換えている。重量がかかる部分は、何度か縫い直した。この繰り返しが一層、愛着が沸く。

現実の話を戻そう。次期衆院選に向け、慌ただしさを増してきた。来月3日前後に衆院解散が有力視され、議会と選挙準備の同時進行を余儀なくされているからだ。民主党は昨日、次期衆院選の第1次公認として小選挙区の候補者187人(内訳は現職108人、元職35人、新人44人。女性は15人)を発表した。

これまでに現職を含め246人の公認を内定していたが、党独自の世論調査などで、大幅に絞り込んだ。このため、福井第3区の松宮勲候補内定者ははずされた。有権者への浸透が進んでいない候補者を外すことで、党内の引き締めを図る狙いがあるとか。こんなことで選挙区と復活比例で過半数を取ることができるのだろうか。

時間があればいいのだが、上り調子に選挙区には冷水をかけるに等しい。戦略的には得策ではない。党本部が言う「引き締め」どころか、一生懸命やってきた陣営はトーンダウンすることは確かだ。一回の世論調査か、何か知らないが、この時期の公認をださないとは、支援するものには、意気消沈する。

小沢代表は、あえて自分の第1次公認を見送った。小沢代表は選挙区の鞍替えもありうるとか。対抗馬として国替えするとの憶測も出ている。与党側を揺さぶる思惑があるとか、もしそうだとしたら小手先だ。政権をとる代表のすべきことではない。

話を戻すが、寅さんは、旅先や柴又で出会うマドンナに惚れてしまう。マドンナも寅さんに対して好意を抱くが、それは多くの場合恋愛感情ではなく、最後にはマドンナの恋人が現れて振られてしまう。そして落ち込んだ寅さんは、正月前か、正月、もしくは盆前月、盆と、再びテキ屋稼業の旅に出て行くという結末。この繰り返しが、日本人にはあう。定番は精神安定剤にはいい。

選挙はムードやイメージが大事だ。万年野党民主党に落ち着くのであれば、フーテンの寅さん流もいいが、政権を取ろうというのであれば、王道を歩む、政策、マニフェストを前面に押し出しての選挙を闘うべきであり、民主党も万年野党ではないと思うが・・・。小手先の繰り返しでは、そんな心境だ。
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