戦後日本のはじまり、敦賀のはじまり
Date:2015-08-30(Sun)

最近の朝夕の涼しさは、急ぎ足の秋に追い立てられるように夏がいくようにも感じる。今週は気比さん祭り、にぎやかな敦賀を楽しみたい。

ところで、昨日、8日に公開となった映画「日本のいちばん長い日」の原作を読み終えた。映画は、まだ観ていないが、半藤一利さんの歴史に忠実に書かれた原作を読むと、そのときの緊迫感、危機感が伝わってくる。

実は、前作を映画館で父と観たときのことを覚えている。確か1967年8月、終戦の日を前に映画化され、三船敏郎、加山雄三、笠智衆など名だたる俳優陣で構成され、ほとんど忘れたが、三船敏郎の阿南大臣の切腹シーンの迫力はいまでも心に残っている。

父は明治30年生まれで、明治38年の日露戦争の金沢での提灯行列の光景をよく口にしていた。イケイケドンドンのいいが、止めるときの決断、責任の取り方、これほど難しいものはない。

いずれにしても、メディアをはじめ世間の戦争回顧も8月15日の終戦記念日を境に少なくなってきた。しかし歴史を振り返れば「戦後」は夏の終わりに始まった。

1945年8月28日、連合国軍の日本本土占領、同日、先遣部隊が神奈川県の厚木飛行場に到着。翌29日には連合国軍最高司令官マッカーサーがパイプをくわえて、飛行場に降り立った姿は何度もみたことか。

そして9月2日の戦艦ミズーリでの降服調印式とつながる。敵国の写真ながら、戦後の平和日本の原点はここにあるとも思う。

敦賀の戦後すぐの圧巻の一枚の写真がある。空襲を逃れるために黒くぬられた敦賀市立博物館、そして、その屋上に星条旗が立っている。

敵国の旗ながら、たくましく生きていこうとする博物館、旧大和田銀行の力強さを感じる写真だ。まさに戦後の敦賀の歴史はここから始まったと言っても過言ではないとも思う。
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