観光戦略の裏表
Date:2015-10-04(Sun)

今日で敦賀駅前広場はオープニングを迎える。北陸新幹線まで7年半、観光客は必ず、増える。その準備は、いまからその戦略があっても不思議ではないが、これがまだまだだ。JR直流化で確かに200万人の観光客は増えたが、その後減少。

大河ドラマや映画の影響は大きい。小浜の「ちりとてちん」効果。観光客も倍増、その後の減少も大きいが、舞鶴若狭自動車道の効果で、また増えた。観光とは言葉は不謹慎かもしれないが、水商売的な要素がある。長浜市はその点、うまい。大河ドラマ効果をプレ、本番、アフターと利用するだけ利用して、減少時なりに次を模索している。

正直、敦賀市はこの点は無頓着と言っても過言ではない。ただ、これだけ景気が低迷すると、そんなことは言っていられない。

まずは、ことし、戦後70年のことし、多くの関連映画が封切られている。12月公開の『杉原千畝スギハラチウネ』もその一つ。ご存知、杉原といえば、第2次世界大戦中にユダヤ人難民にビザを発給し続け、約6千人を救った外交官として知られる。人道の港、ムゼウムは倍増するだろう。来年、世界記憶遺産ともなれば倍増に倍増、それだけに効果は期待できる、大河ドラマの「真田丸」の大谷吉継も準備をはじめておくべきだろう。

余談だが、人道主義者の部分に光が当てられるが、そこは戦時。政治情報の収集、現地協力者の操縦などにも携わり、日本に有益な情報を送り続けた。旧ソ連には入国を拒否され続けたという。

一度、リトアニアを訪問したが、地政学的に、これほど最適な場所はない。その協力者がユダヤ系ポーランド人であったことも理解できる。表と裏の世界だ。

現代も情報戦は国家の最重要事項だ。ただ、杉原のころとは桁が違う。米国家安全保障局(NSA)や英政府通信本部(GCHQ)は、ネットでやりとりされる市民の個人情報を大量に収集し、各国首脳の携帯電話を盗聴しても不思議ではない。

国民の一人一人にも固有の数字が割り当てられることになった。国民総背番号制であるマイナンバー制度。12桁の個人番号を通知するカードが今月中旬以降に順次届けられ、来年運用が始まる。利益も大きいが、漏れると大変な目に遭いかねない。常にメリットとデメリットを想定して、ことに当たるっべきは行政として当然だ。

観光戦略も同じだ。北陸新幹線効果は大きい。一方で、相当なしたたかさないと、またもや舞鶴若狭自動車道と同じ、素通り効果で終わる。どう受け皿を描くか、行政も民間も大きなチャンスだけに見逃せない。
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