高校の政治的中立性
Date:2015-10-14(Wed)

高校生の頃、全国各地で大学紛争があり、最終的には東大紛争で学生の立てこもり、警察の介入で幕をおろした頃だった。

高校の学園祭では政治の討論会があり、ベトナム戦争の反戦歌がフォークソングで歌われ、高校にまで大学紛争の影響が色濃くなり始めた頃だ。いまでは信じられない光景が田舎の高校にもあった。いまでは過激と言うか、先生までが「安保反対」とあからさまに語っていた。

確か、これを受けてか、私の高校3年か、1969年の文部省の通知は高校生の政治活動を全面禁止、教員に授業での政治的課題の扱いに慎重な対応を求めた微妙な時期だった。この影響か、大学に入った頃、トイレに「革命家専用トイレ」なる落書きが残っていたものの、大半がノンポリ(ノン、ポリティックス)で政治に無関心になっていた。

ところが、18才選挙権の改正で、今回、文部科学省の通知案は校内での活動を引き続き禁止したが、校外は解禁。ただし生徒間の政治的対立などによって学校教育に支障がある場合は、禁止を含めた指導を行うとも、複雑な通知案だ。

報道では、授業について「具体的な政治的事象も取り扱う」としたものの、教員に個人的な主義主張を述べるのを避け、公正中立の立場を取るよう求めている。模擬議会や模擬選挙などの実践的な授業を紹介した副教材や指導資料も、教育基本法や教育公務員特例法などの規定を引きながら、繰り返し中立の重要性を説くものとか。

来年夏の参院選に向けて文部科学省は、高校生の政治活動や選挙運動を一定の条件下で容認するとの報道には複雑な心境だ。具体的には今月中に都道府県教育委員会などに正式に通知する。学校の内外を問わず全面禁止していた従来の通知は廃止され、放課後や休日に学校外でデモや集会に参加できるようになるとも。

高校の先生曰く、高校生が政治や選挙について学ぶための副教材と教員用の指導資料も総務、文科両省から先に公表され、主権者教育の形が整いつつあるが、一方、気になるのはこうした文書の随所に「政治的中立」を求める文言がちりばめられているものの、何をもって中立とするかは定かではないことだ。高校生以下の教育での半世紀近くの政治空白は、先生そのものも、経験がないだけに戸惑いを感じているようだ。
 
先生、曰く、「主義主張は、語らないlことが中立」とも。なれるまで時間がかかりそうだ。
 
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