赤レンガ倉庫と図書館の居心地の良さ
Date:2015-10-15(Thr)

昨日、赤レンガ倉庫がオープンした。明治から昭和にかけて国際港として栄えた敦賀港の様子をいまに伝える。これまでにない空間、いごごちの良さを感じる。観光施設として人気もあろうが教育施設でもある。

空間と言えば、公共施設で地味だが、大切な施設がある。それが図書館だ。民間参入が進む公立図書館の在り方が各地で議論を呼んでいる。

新図書館計画をめぐる愛知県小牧市の住民投票では「反対」が「賛成」を上回った。わが街の図書館には何が求められているのか、敦賀市には、それほど話題にならないが、あえて取り上げたい施設だ。

公設民営の図書館が話題になっている。先駆けとなった佐賀県武雄市の施設は、人気のコーヒー店が入り、書店のように販売用の本も並ぶ。来館者は以前に比べて3倍以上になった。議会でも話題になった。

愛知県小牧市が打ち出した民営図書館計画は住民投票の結果、「反対」、が上回った。モデルは武雄市の図書館だった。小牧市は施設を駅前に移し、にぎわい創出に役立てたいと考えた。

反対に票を投じた市民の思いが私は知りたかった。理想の図書館として描いたのは、学びの拠点だろうか、静寂の場だろうか。既に民営化した地域からは気がかりな声が聞こえてくる。実際、郷土資料が失われた、との指摘もある。

赤レンガ倉庫は敦賀市のタイムマシン、一方、図書館も見方によってはタイムマシンだ。書棚を探れば歴史をさかのぼることができる。地域の先輩たちが時代時代に絞り出した英知に出合うことができる。今を生きるヒントがそこかしこにある。

赤レンガ倉庫には、気比史学会が保存していた戦前の住宅地図がある。戦前、戦中、戦後の移り変わりが映像で理解できる。一方、図書館には敦賀市史誌がある。

定年を超えた高齢者が新聞を手に居眠りしている。高校生が勉強している。子供がビデオを楽しんでいる。

赤レンガ倉庫のタイムマシン、図書館もまったく違うが、そんなふわりとした出合いが楽しめる。
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