敦賀半島の制圧道路は着実に進んでいるがーーー。
Date:2015-10-29(Thr)

原子力発電所における事故発生時の初動対応・制圧等のため、人員や重機などの輸送を可能にする原子力災害制圧道路である敦賀半島の竹波立石縄間線の浦底から白木までのトンネル工事の現場を視察した。工事は着実に進んでいる。平成31年に完成予定。合わせて美浜側の佐田竹波敦賀線のトンネルの工事現場を視察。ただ、制圧道路という言葉に違和感を感じる。地元にとっては、生活道路であり、観光にも役立つ。これに災害時の安心、安全の道路だ。

必要な財源について、24年5月末までに国および事業者からの交付決定後、現地の測量調査、設計、施工と、着実に確実に工事は進んできた。

一方で、敦賀半島にある原子力発電所の再稼働の見通しは、いまだ不透明なままだ。このギャップは、あまりにも不可思議というか、違和感すら感じる。東日本大震災における原子力発電の事故の大きさの影響が防災面と原子力発電の再稼働のギャップがここにある現実と言っても過言ではない。

さらに、嶺南の大島半島の赤礁崎公園線、犬見崎和田線や内浦半島の音海中津海線と舞鶴野原港高浜線も確実に着実に工事は進んでいる。これも同様な現実がそれぞれの半島の現場にはある。

ところで、中国の習近平国家主席がロンドンで、キャメロン英首相と会談した。習氏は中英関係について「黄金時代を迎えた」と評した。両国は総額400億ポンド(約7兆4000億円)に上る投資・貿易契約で合意した。最大の目玉は、原子力発電所を巡る協力だ。

中国が自主開発した原子炉技術を英東部の原子力発電に導入し、南西部に新設する原子力発電にも出資する。実現すれば、中国の原子力発電の技術の採用は先進国で初めてだ。

日本のはじめて原子力発電所の技術は英国からであった。また、私が30年も前か、神戸の三菱重工で中国が日本からはじめて原子炉容器を購入するとかで、それに合わせて、数十人の技術者が訪れ、貪欲に学ぶ姿は異常だった。当時、三菱の技術者も「次の商売もあるので、できるだけ協力しているですがーー」と言うものだった。その後、中国からの原子炉など依頼は一切なかった。

中国は原子力に限らず、住宅地開発、遊園地、航空機エンジン、タクシー、電気自動車と、それほど魅力的な事業が英国にあったのかと驚かされた。

英国ではすでに、中国が約束通りに資金を出し、円滑に事業運営ができるのかと、早くも心配されている。新聞によると、英国に有名なジョークがある。「予測はするな。特に未来のことは」。期待通りに進むとは限らないことを、英国人は分かっているようだ。

現実は現実と受け止め、何事も着実に進めていくしかない。
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