北陸線のトンネルの登録有形文化財登録と田中完一さんの功績
Date:2015-11-22(Sun)

昭和37年に廃線となった旧北陸線の敦賀市から南越前町の区間にあるトンネル群など13件が当時の高い土木技術が残る貴重な建造物だとして国の登録有形文化財に新たに登録されることになった。
前敦賀市文化協会会長で敦賀鉄道資料館の名誉館長などを務めた田中完一さんが 、鉄道など歴史遺産を活用した町の活性化に尽力した結果でもある。あらためて、その功績に恵一
 
このうち、敦賀市にある樫曲トンネルは、確か田中完一さんの進言により整備され、新たに登録される11のトンネルのうち最も古い明治26年に建設されたレンガ造りのトンネルで全長は87メートルあり、いつでも見学できる。トンネルなど近代化遺産のツアーも田中さんの西川知事への進言によって実現した。

ちなみに、北陸線は敦賀市と福井市の間で明治29年に開通。昭和37年に現在のルートになった後は敦賀市と南越前町の区間は線路は撤去され国道として利用されるなど、全国的にも珍しい存在。トンネルの外壁の明治のレンガ造りの息吹を感じることができる。

話は変わるが、作家の池井戸潤さんは、いまテレビで放映中の「下町ロケット」で4年前に直木賞を受賞した。国産ロケットの重要部品を受注しようと奮闘する町工場が舞台だ。その動機が地道に誠実に物を作る気持ちが日本から失われることに、危機感が、作品になったと語り、現場の誇りと志が技を磨く。なかでも、「下町ロケット」に、主人公が経営する町工場の事業パートナーとして福井県の繊維メーカーをモデルにした企業が登場する。福井のほこりでもある。

いずれにしても、北陸線の各トンネルには明治の日本の北陸線にかける息吹き、近代化遺産の価値もここにあると思う。現代でも鉄道技術の新幹線の先端部の曲面は職人の手が打ち出す。サッカーのワールドカップで使われる審判員の笛は東京の町工場の伝統技術が生んだ。どんなに機械化、量産化が進んでも多くの生産現場では人間の五感がものをいう。それに敬意を払う共に、近代化遺産を大切に保存しよう。
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