大和田伸也さんの「観光特任つるが大使」委嘱と観光施策
Date:2015-11-24(Tue)

敦賀市は観光・交流人口増大を目指し、各分野で著名な市出身者らを対象に「敦賀観光特任大使」を新設、第一号に20日、大和田伸也さんを委嘱した。

大和田さんは、長く「つるが大使」をつとめ、大和田銀行創業者で地域経済発展に尽くした故大和田荘七氏と親戚だけに、第一号に最もふさわしい大使だろう。これからのご健闘に期待したい。

ただ、これまでの「つるが大使」とどう違うのか、つるが大使の成果がいまひとつだっただけに、これまでの経験を生かし、息の長い「敦賀観光特任大使」を期待したい。
 
敦賀市の観光施策は、これまで直流化事業など、場当たり的なことが多かった。観光施策はどこも地道な活動の成果と発想の成果と伺ったことがある。例えば、日本の世界遺産、歴史的価値は当然あるが、それ以上に地元の方の地道な取り組みが成果となっている。

ひとつの例が熊野古道の世界遺産。地元のボランティアの人たちがこつこつと調査し、失われた道を手作業で刈り開いて、いまも維持につとめている。敦賀市で言えば、刀根の玄蕃尾城跡と同じで、地道に活動をいまも続けている。

熊野古道の世界遺産と共に、和歌山県の田辺市は世界遺産を生かした魅力あるまちづくり基本計画を作る。注意すべきは、長期的な視野と観光地を住民と力を合わせて、中心市街地だけでなく、居心地のいい空間を市民と共同で計画に取り入れることとか。

話を戻すが、居心地のいい空間、歩行者優先の空間づくりでは二車線化が全国的に進んでいる。しのひとつの例が長野市は善光寺世界遺産に向けた取り組みを行いながら中心市街地活性化を行っている。

参道である中央通りを石畳化と歩道拡幅などの二車線化の事業が3月に完了した。中央通り歩行者優先道路化事業として、善光寺前の大門交差点から新田町交差点までの約700メートルを6ブロックに分け、2011年度から4年かけて工事だったと伺う。善光寺御開帳(4月5日〜5月31日)に間に合わせたものだ。

歩きやすい道の整備で表参道としての魅力を高め、住民や観光客のまち歩きを促すことで中心市街地ににぎわいを生み出す狙い。アスファルトだった車道路面を桜色の御影石で石畳にし、幅を9メートルから6メートルに狭める一方、左右の歩道の幅は1・5メートルずつ広げて各6メートルにした。ゆっくりとまち歩きを楽しめるようベンチも並べた。総事業費は7億6千万円で、4割は国の補助を受けたもの。

大型標識を撤去して善光寺まで一望できる景観にしたほか、車道を狭くすることで交通を抑制し、歩行者の優先を図る。表参道の和のイメージを大切にし、沿道の石碑をライトアップして雰囲気を出す。広く使えるようになった道路空間を利用したイベントの開催も期待。事業の一環で大門交差点をスクランブル交差点にし歩行者優先にした。敦賀市の国道8号の二車線化は、そろそろもう時間切れか。

北陸線新幹線敦賀延伸で、今後は場当たり的な観光施策は許されない。残された7年半、効果ある計画と実行が試される。
 
 
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