格差とストレス、それに長期停止という現実
Date:2015-12-04(Fri)

はたらけど/はたらけどなお、わがくらし楽にならざり/ぢつと手を見るーーーー
石川啄木の約100年前の作品だが、色あせない。

現在でも十分、通じる社会だ。一方で、メンタルヘルス対策の強化を目的として、従業員数50人以上の全ての事業場にストレスチェックの実施を義務付ける「労働安全衛生法の一部を改正する法律」が今月1日に施行された。

先日、ある方から相談を受けたが、人間関係に金銭関係と複雑な悩みが重なり、これが精神疾患と。どの時代にあるにせよ、今、うつ病などの精神疾患をわずらう割合は確実に増えているのも現実だ。

給与による格差、正社員でも総合職に一般職、非正規社員はパート・アルバイト、契約社員、派遣社員などの「身分」に分かれ、それぞれ賃金など待遇が異なる。けっして市役所も学校も例外ではない。

会社によっては、社会保険に加入できないことも多い。総務省によると今や非正規は約4割。比例して所得の低い層も増えた。2012年の時点で年収300万円未満の労働者が占める割合は52、2%に達し、2人に1人が低所得者だとか。

敦賀市も例外ではない。税金の滞納、国民年金の滞納と県下でも随一の現状からも敦賀市での格差社会は想像できる。雇用形態ごとに働く人々の階層が生まれ分断されている、これに人間関係が加わると複雑になる。

これに原子力発電所の長期停止は、経済だけでなく、精神的な暗さ、やるせなさが敦賀市に大きなかげを落としている。4年を超えると市民生活に、色濃く出て、高齢者や病気持ちなど弱者にストレスとして精神疾患として襲いかかる。

人員削減と効率化、これにストレス。手本とすべき市役所でも庁舎の明かりも夜、遅くまで続く。大雪の除雪での明かりはいいとしても、議会中は深夜まで明かりが灯る庁舎をみると心が痛む。

石川啄木にこんな歌もある。ーーーー

こころよき疲れなるかな/息もつかず/仕事をしたる後のこの疲れーーーー


仕事の充実感もあれば、一方で格差社会、ストレス社会と師走を迎えた中で感じる風景が敦賀市にある。原子力発電所は安全の確保、科学的、理屈で克服すべきかもしれないが、現実の市民生活には、それ以上に厳しいとも、まだまだ数は少ないが直視していかなければ現実がある。
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