北陸新幹線効果は準備と比例している。
Date:2015-12-07(Mon)

金沢の観光客は12月になっても衰えていない。むしろカニのシーズン到来で増えているとも。ひがし茶屋街、兼六園、金沢城と観光バスでどこも満員。金沢駅の土産物コーナーは客であふれかえっていた。それまでの行政も大変だったが、民間の準備も相当だった。一昨日、泊まった金沢市内の旅館だが新館建設から従業員教育まで資金の準備から含めると5年以上の月日を要している。銀行も計画書の吟味から返済まで、北陸新幹線の観光客を見込んで出資だ。

想定外というマスコミ報道もあるが、実際2倍を輸送量から行政も想定し旅行業者や民間も含め受け皿の準備はそうだったとも。、いざ始まると、北陸新幹線が金沢まで開業してから旅客数は在来線の時より3倍に増えたとか。JR西は北陸新幹線がもたらす今期の増収効果を265億円と見込む。想定以上の嬉しい悲鳴、福井県があせるのも無理はない。

それほどではないにしても敦賀延伸まで着実に観光など受け皿を整えておきたい。金沢への客は東京だけでなく、関東、東北から長野とその範囲は広いだけに確実に観光客は増えている。また、その後の減少を考えて二の矢、三の矢を考えている。

一方、北陸線は風に弱い。大阪~敦賀、名古屋~敦賀、どれも北陸への大動脈だけに、北陸新幹線の敦賀延伸、敦賀から大阪へのスピードも大事だが安定運行はだいじだ。

冬型の気圧配置の影響で先週の北陸に強風が吹き、JR西日本では関西方面の列車に運休が続出した。冬も安定運行が見込まれる新幹線が敦賀まで開業すれば関東、長野の客は安定的に増える。

一方、開発中のフリーゲージトレインは車軸付近に不具合が見つかり、九州で実施されている走行試験が1年間も中断している。国土交通省は原因と対策を審議する技術評価委員会を開いたが、試験が再開されても2022年度の敦賀開業時の導入は困難になった。北陸では雪の対策が必要なため、実用化のハードルはさらに上がる。

国土交通省やJR西日本は敦賀での乗り換えの不便解消を導入理由としているが、敦賀まで開業しても車両が完成しないのなら費用をかけて開発を進める意味は薄れる。それよりも大阪までのフル規格整備を早めるために力を注ぐ方が賢明な選択になるだろう。

敦賀以西も風に弱い湖西などを考えるとフリーゲージより高速で安定運行できるフル規格新幹線を早く走らせた方が業績向上につながることは確かだ。そもそも地元はどこもフリーゲージを求めていない。時間をかけ小浜ルートの京都接続、大阪接続と時間をかけたフル規格が敦賀にとっても北陸全体のメリットは大きい。いずれにしても北陸新幹線効果は準備と比例しているようにも思う。
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