FC2ブログ
愁思と引き際、色褪せた葉・・・・・。
Date:2008-09-28(Sun)

彼岸もさり、昼と夜も逆転。朝夕は肌寒い。寂しさが身に染みるのも、春よりは、この夜長の愁いが、なぜか似合う季節。昨日は、選挙準備で、武生そして小浜へと車を走らせた。山の色はまだ緑濃いといえ、少しずつ変わってきた。

ポールニューマンがなくなった。「明日に向かって撃て」など映画作品を何本か観ただけに、寂しい限りだ。野球でも王監督の辞任表明も寂しい。王、長嶋は、私たちの時代の象徴。「ON時代」が完全に終わる、何とも寂しい。桑田、清原の「KKコンビ」、野茂英雄投手も現役引退を決めた。球界は世代交代が加速する。陸上でも、北京五輪銅メダリストの朝原宣治さんが引退し、「こんな幸せな最後を…」とレース後に涙ぐんだ。王さんと同じ言葉である。

中国の故事で、ネットでやっと思い出す。・・・「一葉落ちて天下の秋を知る」・・。わずかな前兆からも衰勢を察するという意味らしい。自ら限界を悟り、惜しまれつつ後進に道を譲る。人はそんな有終にあこがれながらも、実行は難しい。

引き際と言えば、麻生内閣も総選挙次第では、史上最短の「三日天下」に終わりかねない。中山国土交通相の辞任劇、見事どころか、発言も、ここまで重ねると信念だろう。「日本は単一民族」、成田空港反対闘争を「ごね得」、昨日の「何とか日教組は解体しなきゃいかんと思っている」「日本の教育の『がん』である日教組をぶっ壊すために私が頭になる決意を示した」と。ここまで言葉を重ねる大臣もいない。これには日教組も黙っていないだろう。内閣は変わっても、たがのゆるみは変わらないということか。ある人に聞くと、信念どころか、前々からの発言を繰り返したに過ぎないらしい。サプライズではないらしい。

サプライズと引き際といえば、小泉元首相もサプライズだ。政界を引退するという。引退の理由について、本人は「引き際を大事にしたい」と述べた。 約五年五カ月に及んだ小泉政権の功罪は相半ばする。言葉もわかりやすい、「改革なくして成長なし」を掲げ、自由競争や規制緩和を重視した構造改革路線を推進した。日本経済は活気づき、「失われた十年」と呼ばれた低迷期を脱した。

一方で高齢者や経済基盤の弱い地方など「弱者」に痛みを強いた。規制緩和によって非正規労働者が増え、格差を助長するなど「負の遺産」も目立った。小浜市は松崎市長に変わったが、雇用状況は悪い。松下の撤退は、未だに後を引いている。その上の小泉改革は、地方都市には、厳しかった。つばき回廊にはけじめがつきそうだが、人口減少は続いている。

小泉氏自身は政界引退で、政治家としての幕を下ろす。だが、現在の政治状況は小泉改革が残した負の遺産への対応をどうするかが、焦点の一つになっている。次期衆院選でも大きなテーマになろう。小泉氏は、自らの政策に対する批判にきちんと答える責務があったが、またサプライズを繰り出して一線を退く。次男を後継指名し、改革者の名にふさわしくない旧態依然とした世襲路線を敷いたのにも驚かされた。鮮やかな引き際とは到底いえまい。

国土交通大臣といい、小泉氏といえ、秋の色づくのではなく、色褪せた葉で散る葉に思える。これは言い過ぎか。解散時期が地方でも話の焦点だが、なにやら微妙だ・・・。



スポンサーサイト



【2008/09/28】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |