忍び寄る福祉の削減
Date:2016-01-29(Thr)

高齢化の進展で医療や年金、介護などの社会保障費は年々膨らんでおり、本年度は約31兆5千億円と過去最大だった。新年度当初予算案では、年金が1・7%増、介護が3・6%増を見込むことなどから約32兆円にまで膨れ上がる。社会保障費の圧縮は財政上の最重要課題となっている。

なかでも、介護保険のサービスの見直し案がまたも浮上している。厚生労働省は介護の必要度が比較的低い「要介護1、2」の人を対象に、掃除や調理、買い物などの「生活援助」を介護保険の枠から外すことを検討している。来年の通常国会での法改正を視野に入れているという。介護保険制度の「軽度者向けサービス」が見直されるという。

前の改定で特別養護老人ホームの対象者が要介護3以上となったばかりだ。サービスの負担も1割から2割へ。ますます負担が増え、現場では、しかたがないと、理解が浸透したばかりだ。

ところで、要介護1とは生活の一部に部分的に介護が必要な状態(要介護認定基準時間が32分以上50分未満)、要介護2は軽度の介護を必要とする状態(要介護認定基準時間が50分以上70分未満)とされている。

なぜ、家事や買い物などが給付対象外にと疑問も残る。現在、要介護1・2認定者は調理や掃除、洗濯や買い物などの「生活援助サービス」の給付対象となっている。

報道によると、厚労省は生活援助サービスの給付対象から約30万人いる要介護1・2認定者を外すことを検討しているという。サービス対象を狭めることで年間約1100億円を抑制する狙いとか。しかし、利用者にとっては寝耳に水だ。先日も読売新聞を読んだ市民から苦情を頂いた。
いずれにしても制度変更が多すぎる。敦賀の現場でもまたまた混乱を招くだろう。

ところで、敦賀トンネル温泉に敦賀市民福祉会館の温浴施設がある。浴室は内湯のみ。リニーアルされたとはいえ、昭和52年の古い施設。60歳以上200円と安いだけに毎日、出かける方もいる。

高齢者には憩いの場であり、何度か、改善の要望もあり訪れた。敦賀市の直営の施設で掃除は行き届いている。温泉は、無色透明。加温・循環ろ、そして自然湧出で冬でも湯冷めしにくいお湯で高齢者には人気で、大半の方が知り合いばかりだ。古いが職員さんと利用者の日常会話は、高齢者の楽しみでもある。

ただ、老朽化と耐震性がないこともあり、改修には多額の費用がかかる。運営費も3千万円を超える赤字だ。昨日の福井新聞で報じられたが、敦賀市の財政も厳しいだけに存続は難しい環境にある。
スポンサーサイト
【2016/01/28】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |