空気、雰囲気が変わる重要性
Date:2016-01-31(Sun)

発電所にいて緊張するのが、原子炉の臨界よりも大物の発電機、タービンの起動だ。聴診棒で軸受けの音を聞きながら、タービンに蒸気が入る。タービンがうなるうなる。キーンとの耳にはけっして良くない音も、現場にいると心が踊る瞬間でもある。何度か体験したが、動き出す感動はいい。

関西電力は一昨日午後5時、高浜3号機の原子炉を起動し、再稼働した。昨日の午前6時頃にも、原子炉で核分裂が連続して起きる「臨界」に達した。2月下旬には営業運転を始める見通しとか。

一昨日、「高浜3号の再稼働で高浜町の雰囲気が変わった」と友人からメールが届いた。一方、日銀のマイナス金利導入が各社紙面トップに踊った。急激な株高、円安となぜか雰囲気が変わる。

日銀の黒田東彦総裁は記者会見で、「必要なことは何でもすると示すことで、デフレマインドを転換する」と強調した。日経平均株価は500円近く上昇し、市場はサプライズ決定を好感したとか。深くは理解できないが、不安に歯止めがかかることだけは歓迎したい。

一方、「一寸先は闇」を絵に書いたように甘利経済再生担当相が、突然辞任を表明。職にとどまるのは「政治家の矜持(きょうじ)」にかかわるとはいうが、新年度予算案成立や参院選への影響を気にした末、全容解明を脇に置き一件落着させようとしているとしか思えない。

一昨日で日銀の政策で雰囲気が変わったように思うが、ただ言えるのはアベノミクスを支えた円安・株高に陰りが見えてきたことによる政策変更。輸出でもうけた企業の内部留保が増える一方で、地方都市や働く人にその果実が行き渡らない。老後の暮らしの糧も不安なままだ。身近で切実な問題が置き去りにされたままだ。

地方都市、敦賀市も原子力発電所の長期停止で景気が低迷し、それが医療、介護などの社会保障から財政の悪化と、ボディブローのように市民生活を影響してきている。空気、雰囲気を変える手段が、原子力発電所の再稼働であり、できない場合は当面、北陸新幹線の敦賀延伸がその役目を担う。
 
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