敦賀市の転出超過数の増加と人口減少に歯止めがかからない。
Date:2016-02-03(Wed)

総務省の発表で2015年の人口移動報告では東京都と埼玉、千葉、神奈川各県を合わせた転入超過数が4年連続で拡大し、約12万人に達した、との報道。一極集中は東京五輪をひかえ人手不足を背景にして加速するとみられるとか。

気になって敦賀市の人口と転出者を調べてみた。結論は、転出者が転入者を上回る「転出超過」の増加と人口減少に歯止めがかからない。12月末で6万7260人。前年と比べて564人減少。昨年の12月末で433人減少、一昨年で442人減少と、今年度に入って500人を超えた。福井県内でもこれほどの減少、転出者の多い市と町はない。福井市より多い現状にひとつの危機感を感じる。

要因は原子力発電所の長期停止での雇用の減少と思われるが、400人超える減少が4年連続で、おそらく今年3月には6万7千人を割り込む。福島の事故以降5年が経過しようとしている中で、私はどこかで転出者も減少に転ずると思っていたのが、今年、逆に増えている、原子力発電関係者とは理解できるが、就職口の減少、サービス業の減少など、このまま常態化するのか、いまは見守るしかないが、お互いに危機感は共有しておきたい。

一方、福井県を含んだ北陸3県に目を向けると、総務省がまとめた2015年の人口移動報告によると、北陸3県では「転出超過」の人数が前年より減っていた。石川、富山両県では2年連続で転出超過数が前年より少なくなっている。

人口減少が進む中で注目したい数字ではあるが、人口の県外流出に歯止めが掛かったわけではない。この先も転出超過数が減ったという現象にかわりがない。

15年の人口移動報告で東京一極集中が一段と鮮明になっていたことである。今後は2020年の東京五輪に向けて人口が地方から首都圏に移る流れがますます太くなる可能性もある。

北陸3県の転出超過数をみると、石川県は2014年の586人から15年は287人へと半減した。富山県では14年の1091人から15年には1045人、福井県は14年の2246人から15年は2154人にいずれも減った。福井県は嶺北の製造業の復活と思える。全国をみると転出超過となった府県のほとんどで超過数が拡大している。その中で北陸の転出超過が縮小したのは一時的かもしれないが、要因をしっかりつかんでおきたい。

15年に北陸の転出超過数が減ったのは、転出者数の増加と同時に、転入者数も大きく伸びたため、差し引きすると転出超過が抑えられる結果となった。福井県もあらゆる手段を導入しようとしている。敦賀市は転入者の減少に転出者の増加と人口減少に拍車をかけている。ここに違いがある。


まだ要因分析はやいかもしれないが、北陸新幹線が開業した石川、富山両県では人の流入も流出も活発になったとみることができる。移動が便利になったことで人を呼び寄せる力が増したのは間違いない。北陸新幹線の敦賀開業後の影響はどうか、人の動きが盛んになる分、その受け皿つくりと人口対策を迅速に真剣に進める必要がある。
スポンサーサイト
【2016/02/03】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |