原子力発電所の立地地域が新しい時代に入った。
Date:2016-02-12(Fri)

NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の人気はいい。京都に生まれ、大阪の両替屋に嫁いだヒロインが、明治維新の激動を乗り越えて炭鉱・銀行経営など実業家として奮闘。そのエネルギッシュな活動に、元気づけられているのは、私だけでもないはずだ。

なかでもディーン・フジオカさん演じる五代友厚がすでに死亡。凜々しい姿を見られなくなった多くの女性ファンが、喪失感を味わっている、これを「五代ロス」とか。人気を意識してか、NHKも演出が上手い。

一方、江戸時代の両替商は金、銀、銭を文字通り両替。さらには預かったお金を安全に保管することで、手数料収入を得ていた。あるかたが「マイナス金利は、両替商」と語っていた。日銀のマイナス金利導入。私も理解に苦しむが、民間銀行が預ける資金の一部に日銀が手数料を課すとか、江戸時代の両替商と同じとか。

理屈は分かっても、預ければ利子・利息で資金が増えるという常識とは違い、金融機関の貸し出しを促し、経済を活性化する狙いとされるが、現実はどうも違う。株価の乱高下、急激な円高、長期金利初のマイナス…など市場の混乱がどうも理解できない。

ところで、原子力発電所の立地地域が新しい時代に入った。日本原子力発電と関西電力は、敦賀1号機と美浜1・2号機について去年3月、廃炉とすることを決め、10日、廃炉作業を進める原発に特化した廃炉協定が新たに締結された。

解体作業を地元企業の発展や雇用の促進など地域振興につなげることや、解体に伴う廃棄物の取り扱いや環境への影響など安全管理について事業者が責任を持つことなどが盛り込まれている。この協定は、敦賀市の「ふげん」の解体を進めている日本原子力研究開発機構とも締結された。

今後とも、運転と廃炉は一連一体のもの。廃炉でも事業者は地域の安全を考えて作業を進め、地域振興を継続的に行うべきだ、との目的で協定でもある。地味なながら地域の雇用や経済を下支えする長期間の事業でもある。ただ、生産現場とは違い、雇用の量的にも、時間的にも違うという、現実だ。

敦賀市は、今、原子力発電所の長期停止で地域の雇用と景気は落ち込んだままだ。そろそろ、議会も28年度予算を審議する3月定例会の準備に入る。固定資産税、交付金の減少と財政事情も厳しい。福祉面でも市民福祉会館の閉鎖も提案されるなど、これまでにない、現実に直面する。

朝ドラの「思い通りにならない日は明日頑張ろう」、AKB48が歌う主題歌「365日の紙飛行機」。明日はきっと何とかなる−。そう信じたいが、現実は期待より、地に足を着けた歩き方が必要な時代を迎える。
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