敦賀市と南越前町に残る旧北陸線トンネル群(13件)を日本遺産に
Date:2016-03-05(Sat)

今週2日、福井県小浜市で「お水送り」が営まれた。古く奈良時代から連綿と続く東大寺二月堂修二会に、遥か遠く若狭から香水を送る伝統行事だ。10年ほど前に訪れたが、その灯り幻想的な風景は、ただ単なる観光とは違った宗教的な心理状態となる。

ところで、平成27年度から創設された「日本遺産」に、福井県からは「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群 ~御食国若狭と鯖街道~」が認定されました。 

「日本遺産」とは、地域の文化財を地域の歴史や伝統を語る群としてつなぎ、そのストーリーを国内外に発信することで、観光誘客の促進や地域の活性化につなげようとするもの。
 
それぞれの地域に残る土地っ子が受け継いできた伝承。いわゆる昔話や縁起は、生活や信仰の中で育まれてきた地域文化そのもの。郷土史を知る貴重な教材であり、また魅力ある観光資源にもなり得る。
そして今、新たに歴史を紡ぎ直して物語を織り上げる試みも始まったのが、文化庁が昨年に創設した日本遺産。文物自体ではなく、地域の魅力や特色を通じて文化伝統を語るストーリーが対象だ。

初年度は県内から1件の認定にとどまったが、次を目指す動きもことも。先日、国の文化審議会が敦賀市と南越前町に残る旧北陸線トンネル群(13件)を、登録有形文化財(建造物)に登録するよう答申した。貴重な鉄道遺産として保全に万全を期すとともに、観光資源としても有効に活用したい。

 旧北陸線は1893(明治26)年、当時の鉄道省によって着工し、96年に敦賀―福井間が開通した。中でも敦賀―今庄間は山中峠を往来する急勾配の難所で、敦賀市樫曲から南越前町湯尾にかけ13本のトンネルが掘られた。この路線は、現在の北陸本線が敷設された1962(昭和37)年に廃線となり、トンネルは道路に転用。現在は11本が残り、生活道路として利用されている。これも興味深い。登録文化財も大事だが、観光を考えると「日本遺産」にと運動を発展させてはどうだろう。
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