北海道新幹線、函館開通間近
Date:2016-03-08(Tue)

北海道新幹線の開通が今月26日と間近になってきた。津軽海峡といえば、古いが、若狭の作家、水上勉を思い出す。
代表作のひとつで、推理作家から社会派の作家へと移行する時期の作品。戦後の貧困の時期を生きることになった多くの日本人の悲哀が主要な登場人物に投影されている。

戦後まだ間もない頃。昭和22年に北海道地方を襲った猛烈な台風により、青函連絡船・層雲丸が転覆して多数の死傷者から物語が始まる。映画は暗いが、心に残るものだった。

私も受験ではじめて北海道に連絡船で渡ったが、冬だったせいか、海船酔いに苦しめられる方を多く見た。確かに深夜と冬の海は暗くあらい。朝の函館は独特な雰囲気に包まれていた。この印象が心に残り2度ほど青函連絡船に乗った。

青函連絡船が就航したのが1908(明治41)年3月7日。征夷大将軍の名を取った比羅夫丸で百数十人の客が青森港から函館に向かった。翌月には姉妹船の田村丸も就航し、青函は4時間程度で結ばれた。

洞爺丸の悲劇が後押しとなった世紀の海底トンネルが完成し、88年3月13日、津軽海峡線が開通。「海峡の女王」と親しまれた連絡船は役目を終え、青函は2時間でつながった。

ところで敦賀と北海道とのつながりは深い。北前船にはじまり、敦賀ー小樽のフェリー(いまは苫小牧)と、いまも続いている。

そうはいっても、船旅ならではの旅情は薄れたとも。トンネル開通、それから28年、まもなく北海道新幹線が海峡を往来する。北陸新幹線と同じような効果が生まれるか。じっくりとみておきたい。。
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